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【FOCUS IT.】デニムブランド同士が掟破りのコラボレーション!? ウエストオーバーオールズの夢が結実しました。

古着に対する並々ならぬ愛情と、深い造詣で現在のファッション界で特異な立ち位置を獲得している〈ウエストオーバーオールズ(WESTOVERALLS)〉。

デニム好きを公言しているひとは多くいますが、〈ウエストオーバーオールズ〉のデザイナーである大貫達正さんほど、その想いが強いひともいないのではないでしょうか。

その想いを表すエピソードが一つあります。〈ウエストオーバーオールズ〉のデニムのバックポケットには、多くのブランドがシグネチャーとして取り入れているステッチが入っていません。というのも、将来〈リーバイス(Levi’s)〉〈リー(Lee)〉〈ラングラー(Wrangler)〉の3大デニムブランドとのコラボレーションが叶ったときに、初めてステッチを入れようと決めていたからです。

その想いが叶い、今回晴れて〈リー〉とのコラボレーションを果たしました。とはいえ、そもそもデニムブランド同士というコラボレーション自体が掟破りなわけで、スムーズにいくわけもありません。

「〈リー〉の方が〈ウエストオーバーオールズ〉に興味を持っていただいている、と聞いたのがそもそもの始まりだったのですが、簡単ではなかったですね。でも子供のころからずっと好きだったブランドでしたし、それだけの想いもありました。なので、直接プレゼンさせていただいて、最終的にはOKのお返事をいただくことができました」

そのプレゼンの際には、大貫さんいわく「ビシ決め」のウエスタンスタイルで馳せ参じたそう。そうした熱意を見せられたら、やっぱり心も動きますよね。

ちなみに今回制作したのはオーバーオール。なぜオーバーオールなのでしょうか?

「19世紀末、木こりの間でオーバーオールの胸当て(ビブ)を切ったものが流行して、ウエストオーバーオール(WAIST OVERALL)と呼ばれていたんです。それが現代のジーンズ、デニムパンツの原型となったと言われていて、それが〈ウエストオーバーオールズ〉のブランド名の由来にもなっているんです。胸当てを切ったものが“ウエストオーバーオール”なので、うちのブランドではオーバーオールをこれまで作ってきませんでした。ですが、今回〈リー〉とコラボレーションできることになって、このタイミングであればいいのかな、と思えたんです」(大貫)

大貫さん自身も〈リー〉のオーバーオールを何着も所有しており、そのヴィンテージをベースにしながら、制作はスタートしました。

この2着は1940年代のものだそう。右のデニムはいわゆる大戦モデルですね。世の中に出回っているオーバーオールは、サイズが大きいものが多く、なかなかジャストで着ることが難しいそうですが、これらはだいたい32~34インチくらい。ボーイズサイズとしての展開のようです。

ロングLと呼ばれる〈Lee〉のLが長いロゴのタック釦と、ハウスマークと称される織りネームが使用されています。

そしてこちらが70年代くらいのもの。後ろのストラップを取り外せるこの仕様は「ローバック オーバーオール(LOW BACK OVERALL)」と呼ばれています。オーバーオールの種類は大きく分けると、先のタイプとこれの2種類で、今回ベースにした形は「ローバック オーバーオール」になります。

先ほども述べましたが、大きいサイズ感のものが多いオーバーオール。そんななか、ジャストで、きれいに着られるものをということで制作された今回の一着。野暮ったいイメージにならないように苦心したあとがうかがえます。実際の着用イメージはこんな感じです。

2サイズ展開で、上のサイズ(だいたい33インチくらい)は、男性でも着用できるようなサイズ感となります。

WESTOVERALLS×Lee Exclusive for RHC 「LOW BACK OVERALL」 ¥25,000+TAX

アーカイブラインしか使えないとされている「ロングL」と「ハウスマーク」も、今回特別に使用を許されています。

フラッシャーもヴィンテージのものをベースにオリジナルで制作。写真のものは最終版ではないそうですが、その作り込み具合は伝わるのではないでしょうか。

素材には当時使用されていたデニムを復刻したライトオンスのものを使用し、エイジング具合はちょっと着古して色落ちしているかなぐらいの塩梅。また、縫製糸もちょっとやれている感じを演出するべく、アイボリーを採用しています。

さらに、バックの帯には〈ウエストオーバーオールズ〉のアイコン的存在であるオリジナルゴムが採用されています。通常、表から見える箇所に他ブランドの要素が入ることのない〈リー〉のプロダクトに、こうした仕様が採用されるのも快挙と言えるでしょう。

ちなみに後ろの帯をベースとした「ローバック オーバーオール」のようにクロス仕様にしなかったのは、このようにまっすぐにして着用できるようにするため。細かい気配りはこんなところにも表れています。

とにもかくにも特別な一本となった、このオーバーオール。〈リー〉と〈ウエストオーバーオールズ〉の双方で、深いゆかりのある「RHC Ron Herman」のエクスクルーシブにて展開されます。

デザイナーが本当に好きで、作りたくて仕方がなかったものが形になっているという、幸福なコラボレーションの形をご覧ください。

Photo_Shinji Serizawa(Except for model cuts)
Text_Ryo Komuta


RHC ロンハーマン
電話:045-319-6700
rhc.ronherman.jp

販売店舗:RHC ロンハーマン、ロンハーマン「R」

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