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【FOCUS IT.】自由に、我儘に。奥渋谷にオープンした新ショップ、WAGAMAMA TOKYOの全貌。

文字通り、“我儘(わがまま)” という店名を宿したショップ「ワガママ トウキョウ(WAGAMAMA TOKYO)」が奥渋谷にオープンしました。12月8日のオープンから1ヶ月弱が経ちましたが、なにやらショップコンセプトが少し変わっているのだとか。ファッション玄人を中心に知名度が上がっている同店を、編集部がカメラ片手に自ら取材する「FOCUS IT.」の企画内で取材してきました。

注目のスモールショップが立ち並ぶ奥渋谷にオープンした「ワガママ トウキョウ」は白を基調とした半地下の空間。言い過ぎかもしれませんが、なんだか “聖域” に足を踏み入れたような感覚に。オーナーの中村勇貴さんの審美眼にかなった什器たちが目を引きます。目に最初に飛び込んでくるのは、交流が深いというブランド〈ウェルノード(walenode)〉の選びぬかれたアイテム数点。

A-MACHINE×DAIKEI MILLSのチェア

dajacのスケートボードオーディオ

早速、中村さんに少し異なるというショップコンセプトについて聞いてみました。

「ここに揃うのは、僕の独断と偏見でセレクトしたアイテムのみです。ポイントは、1月、2月というように月ごとに交流のあるブランドや人と手を組んで、“ここでしか買うことができない” 商品をリリースしていくことです」

オープンした12月は、〈ファビュラス サウンズ アウトフィッターズ(The Fabulous Sounds Outfitters)〉の吉田 量さんが「ワガママ トウキョウ」のために世界中から買い集めた珠玉のヴィンテージジュエリーが店内に並びました。開店当日には店の外に並びができるほどだったとか! オープニングレセプションのときはたくさんあった、ジュエリーが取材時にはかなり少なくなっていました。

あくまで予定ですが、年をまたいで来年1月は〈レインメーカー(RAINMAKER)〉、2月には〈サンカッケー(SUN/kakke)〉、3月は〈クオン(KUON)〉という怒涛の協業が控えています。

中村勇貴さん

「必ず毎月ごとに1ブランドと別注で何かを発売する、という制限を決めている訳ではないので、突然の発表があるかもしれません。家具など、服以外のカテゴリーの別注も考えています。ただとにかく “ここでしか買えない” という芯の部分は変えないでやっていきたいと思っています。」

「服と同様に、店内の什器や装飾もかなりこだわっています。例えばbananayamamotoさんにオリジナルで点描画を描いてもらいました。新しい船出を意味し、まだ何色にも染まれる白を指す “blanc” というフランス語をアイコンのスニーカーではなく、ジュエリーと一緒に。こちらは販売もしています」

中村さんの言葉は嘘がなく、力強いと印象を受けました。このコンセプトに辿りついたのはなぜだったのでしょうか。

「昔から買い物が死ぬほど好きで、僕のベースには “消費者目線に立つ” というのがあります。最近のセレクトショップは、素晴らしい商品をラインナップできる代わりに、金太郎飴のようにベクトルが同じ方向を向いてしまうことが多い。それではお客さまにとって面白くないし、僕がやる意味が全くないな、と感じたんです」

「残り数点ですよ、というのが嘘なくお客さまにわかるように店内の在庫はこれから全て表に出すつもりです。委託もやらないし、セールもやりません」

我儘なお店作りは、他とは異なるエッセンスを求めている消費者のニーズに応えることである。我がペースを刻み、自由に振る舞いながらもフィジカルなやり方が、ロジックに繋がっていく、ということが中村さんにはたしかに分かっているのでしょう。

「最終的な目標は、お店の中身を “全て別注品にすること” です」

全ての制限を取り払って、本当に中村さんがやりたいことだけをやる。店名にもなっている “我儘” の真意はここにありました。ここに行かないとお目にかかれないものがある、というのは買い物の醍醐味が詰まっているということかもしれませんね。渋谷に行く機会があるときは、奥渋谷まで足を延ばしてみましょう。

Text_Rei Kawahara


WAGAMAMA TOKYO
住所:東京都渋谷区神山町7-15 immeuble渋谷神山町
時間:12:00~21:00
定休日:水曜日
www.instagram.com/wagamama_tokyo/

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