今年のアカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を獲得した『Free Solo』。舞台はクライミングのメッカ、アメリカはヨセミテ国立公園。巨大一枚岩をロープなしで、しかも単独で登る物語です。日本での公開が待ち遠しい。
東京で2020年に開催されるオリンピックでは、スポーツクライミングが種目に加わりました。それにともない報道も増え、クライミングを日頃から目にする機会も増えています。
そんなタイミングで〈アディダス(adidas)〉が、クライマーから絶大な支持を受ける名門ブランド〈ファイブテン(FIVE TEN)〉と手を組み、新ブランドを発足させました。名は〈アディダス ファイブテン(adidas | FIVE TEN)〉。
そして、第一弾として発売となったのがアプローチシューズです。
そもそもクライミングの登攀ポイントはほとんどが山の中。だから多少の登山は必要だし、クライミングシューズへの履き替えも必要です。ポイントを移すこともあるから、自然と靴の着脱の回数も増えていく。だから普通のシューズではなく、アプローチシューズが必要というわけです。
今回発売されたのは2型。「FIVE TENNIE」は〈ファイブテン〉が初めて世に送り出したアプローチシューズを、現代のテクノロジーで蘇らせた新モデルです。シュータン一体のソックライナー構造になっていて、快適な履き心地と着脱のラクさが魅力。ステルス製のソールは濡れた岩場においても高いグリップ性能を発揮します。
「GUIDE TENNIE」は〈ファイブテン〉の代名詞的アプローチシューズ。耐久性の高いレザーアッパーと高い剛性を誇るミッドソールが、クライマーの足をしっかり守ってくれます。
もちろんクライミングシューズも順次発売されていきます。どのモデルもフィット感、足裏の感覚、岩のホールド感、抜群にいいです。
トレイルランニングのシューズがそうだったように、これからはアプローチシューズも、本来の目的ではなく街履きとして浸透していきそうな予感。気になる方は〈アディダス〉のオンラインショップと各取り扱い店で確認を。
Text_Keisuke Kimura
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