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まどろむような空気をまとって。梶雄太が手がけたセットのフォトブックが無料配布中。

「ファッションカタログといえば…」で、みなさんが想像する“フォーマット”のようなものがあるでしょう。その枠から外れる、フォトブック第二弾がリリースされました。

写真とスタイリング、ディレクションを担当したのは、スタイリスト梶雄太さん。無骨な外見とは裏腹に、その仕事っぷりは繊細の極み。物腰も柔らかく、頭も柔らかく、発想は柔軟という、“柔”の三拍子揃ったスタイリストです。いや、いまやスタイリストだけではなく、ディレクター、フォトグラファーとさまざまな場所でその創造性を発揮しています。

今回のタイトルは、第一弾につづいて「理科子2」。岡山県・児島のカジュアルウエアブランド〈セット(SETTO)〉のフォトブックとしてリリースされ、〈セット〉取り扱い店舗で無料配布中です。

〈セット〉は、国内外のブランドへの素材提供で知られるテキスタイルメーカー「ジャパンブルー」から2014年に誕生し、その出自を活かし、糸、生地、色、形にこだわった服を発信しています。

第一弾と同じく、「理科子2」も岡山県で全編撮り下ろし。コンデジで撮影した写真は、一眼レフの鮮明さとはちがったまどろむような空気感が心地よい。

撮影場所は、「ジャパンブルー」スタッフのご自宅で、お庭の植栽、壁にかけられた賞状やテーブルの上に広げられたジュースやお菓子など、計算されていない風なのに、ちゃんと計算されている小道具も効いています。

ペラペラとめくるだけで、ちょっと実家に帰ったかのような気分になってしまう…。

ヌケのある空気感と商品の間に親和性があるとはいえ、この“規格外”のフォトブックをつくる〈セット〉の英断と勇気には、ぜひ拍手を送りたいです。

Text_Shinri Kobayashi


SETTO
http://www.setto.jp/

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