今年のゴールデンウィーク、もう予定は決まっていますか? 桜が咲き誇り、新緑も美しく、出かけるのにちょうど良い季節。一方で冬の名残を感じることもでき、日本が南北に長いことを実感します。そして何より、今年のGWは10連休。前半と後半で予定を分けるのもまた一興。有意義なGWにするべく、早めに計画を立てましょう。そんなGWにおすすめしたいアクティビティのひとつが「春スキー」です。
スキーと言えば転ぶと痛い、怖い、寒いなど、ネガティブなイメージを抱く方もいるかもしれません。でも、ゴンドラに揺られて見下ろす雲、リフトから降りると見える白銀の世界、一気に滑る爽快感など、非日常を味わえるのがなんといってもスキーの醍醐味。そして、山頂から見下ろす神々しい景色、転ばずに滑り切った後のハラハラ、ドキドキする気持ちは他のスポーツではなかなか味わえないもの。
というわけで、3月下旬、我らフイナムスキークラブは、一路、新潟県妙高市にある「ロッテアライリゾート」まで1泊2日のスキーツアーへ。一足先に春スキーを満喫してきました。
韓国最大の高級ホテルグループ、ロッテホテルが2017年12月に開業した「ロッテアライリゾート」。すでに多くのスキーヤーやスノーボーダーたちから一目置かれる複合スノーリゾートとして人気を博していますが、その理由は最高の雪質を楽しめることはもちろん、ゲレンデ以外にも多くの魅力があるからに他なりません。じゃあそれは一体何なのか? 早速、順を追ってレポートしていきます。
今回のツアーは1泊2日の行程。全体の流れはこんな感じ。
1日目
6:30 東京駅発
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8:30 上越妙高駅着
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9:00 ロッテアライリゾート着、サロモンステーションへ
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9:30 ゴンドラ〜リストを乗り継ぎ山頂へ。午前の部スタート
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12:00 膳棚ステーションで休憩・昼ごはん
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13:00 午後の部スタート
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16:00 ホテルにチェックイン、温泉
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17:00 ホテル内散策
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18:00 夜ご飯
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21:00 ホテル内のカラオケで二次会
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24:00 就寝
2日目
7:00 起床
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8:00 ゴンドラ乗り場で待機
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8:20 頂上到着。ファーストトラックを独り占め
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10:30 ジップラインチームとスキーチームに分かれる
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11:00 ジップライン体験
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13:00 終了。昼食。再び温泉
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14:00 シャトルバス乗車
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14:50 上越妙高駅発
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18:00 東京駅着。解散
東京からたったの2時間で到着。上越妙高駅からロッテアライリゾートまでは、無料のシャトルバスが運行しているので安心です。乗車時間は約30分ほど。
ロッテアライリゾート内にあるサロモンステーション。ゴンドラ乗り場から目と鼻の先にあるのでとてもスムーズ。
キッズから大人まで、自分の技量に合わせてギアを選ぶことができ、常駐スタッフがその日の天候や積雪、利用者の体型、コンディションに合わせて、ひとつひとつ調整してくれます。
ロッテアライリゾートに到着後、チェックインまでまだ時間があるので、そのままサロモンステーションへGO。スキー(スノーボード)の板・ウェア・ブーツなどを一式レンタル。スタンダードモデルの以外にハイエンドモデルも用意されています。その場で着替えを済ませ、早速ゴンドラに乗り込みます。
“パウダーの聖地”と呼ばれるロッテアライリゾートの全体マップがこちら。注目してほしいのは、紫に塗られている部分。これ、すべて管理開放している未圧雪帯。つまり、ゲレンデという管理された環境でバックカントリーさながらの滑りを楽しめるというわけです。157万平方メートルと広大なゲレンデには、全長5.2キロ、高低差951メートル、11のコースがラインナップ。プロ・アマ問わず、多くのスキーヤー・スノーボーダーから“パウダーの聖地”と呼ばれるのも頷けます。そして一行は、ゴンドラ(膳棚ステーション)を降り、さらにリフトを乗り継ぎ頂上を目指します。
初日の頂上付近は吹雪いていたこともあり、若干視界が悪かったものの肩慣らしには十分すぎるコンディション。「ビーフリー」と「アンコール」の2コースをひたすら滑りまくり、さながら合宿のような午前中が終了。体はクタクタ。膳棚ステーションに併設されたフードコート「スカイレストラン ZEN」でランチ休憩。
広々とした綺麗な店内。早速券売機でチケットを購入し、席に着きます。待つこと5分。疲れた体に染み渡るスープ、そしてビール。スキー場で食べるメシ(通称ゲレメシ)はなんでこんなに美味いんでしょうか。早々に食べ終わったのは言うまでもありません。「あそこの坂はこうやって滑るのがいい」とか「もっと前傾姿勢で、膝をもっと曲げた方がいい」とか、お互いの滑りについて感想を言い合ったり。のんびり1時間ほど休憩して、午後の部がスタート。3時間みっちり滑り倒し、さすが疲労困憊。各々の課題は次の日に持ち越し、ようやくホテルにチェックインです。
清潔感のある広々としたロッテアライリゾートには、客室257室のホテルが4棟あり、温泉や水泳プール、宴会場も併設。総面積はスキー場を含めると330万平方メートルもあります。僕らが泊まったのは一番スタンダードな「スーペリアツイン」。シンプルで落ち着いた雰囲気かつアメニティも充実、申し分ありません。早々に常備された浴衣に着替えて温泉へ。
大浴場には、大きな室内風呂が2つとサウナ、さらに露天風呂も2つあり、地下1,750mより湧き出る温泉が、スキーで疲れた体を癒してくれます。弱アルカリ性で、肌の保湿に効くといわれるメタケイ酸を多く含んだ湯は美容や健康に最適です。約1時間、ゆっくりと温泉を堪能した後はホテル内を少し散策。
こちらの「ライブラリーカフェ」は、代官山 蔦屋書店によりセレクトされた約1300冊にも及ぶ膨大な良書とともに、コーヒーや選りすぐりのクラフトビールが飲めるスペース。本は洋書と和書が半分ずつ。ファッションやカルチャー、建築や伝統といったジャンルを扱うデザイン書が豊富に揃います。「何も考えずに読める本」というのが選書のコンセプトだそうです。
本格的なボルダリングやスクウェアトランポリン、ファンウォールが楽しめる「スペースプレイグラウンド」。ボルダリングは75のルート、ホールド数は日本最多規模を誇ります。国内初登場のワンダーウォールは、敵から陣地を守る点取りゲームや下から上がってくる花火を撃ち落とすシューティングゲーム、2人で対戦する陣取り合戦とプロジェクションマッピングで映し出されるゲームは全部で3種類。次世代の体験・遊び方を体験できます。まさに友人や家族など、複数人でのアクティビティとして最適。もちろんボルダリングシューズのレンタルもあるので手ぶらでOK。エリア内全てのアトラクションが利用可能です。室内なので荒天時でも安心。午前中はスキーで午後は室内アクティビティというプランもありですね。
お待ちかねの晩ごはんは、施設内にある韓国料理レストラン「市場タッカルビ」へ。本店が東京・新大久保にある人気店で、韓国料理を食べるためだけにロッテアライリゾートに来る地元の方がいるほど。早速、ビールと一緒に名物の「チーズタッカルビ」をオーダー。ちなみにタッカルビは、鶏肉と野菜を甘辛いタレで絡めた、韓国を代表する鉄板料理のひとつ。タッは鶏肉、カルビは骨付き鶏肉を意味します。センターにチェダーとモッツアレラのチーズがドーン。両端にはキャベツなどの野菜類、さつまいも、トッポキなどが入ったタッカルビが陣取ります。海鮮チヂミも堪能して大満足でした。
一次会(晩ごはん)を終え、飲みたらない一行は、宴会場のひとつ、カラオケバー「燦」へ。まるで首脳会議室のような格式高い部屋。一同が、こんなところで歌うの? という反応。これもまた、高級リゾート施設ならではの魅力のひとつと言えるでしょう。しこたま飲んで、歌って、遊んで、翌日のファーストトラックに備えて就寝。
翌朝は7時起床。チェックアウトを済ませ、スキーウェアに着替えて、サロモンステーションでギアをピックアップ。8時オープンのゴンドラ乗り場前に陣取ります。昨日とはうって変わって快晴で、さらに気温も高すぎず低すぎずのベストコンディション。期待に胸が高鳴ります。
標高1429メートルの大毛無山で1280メートルの高さを誇るゲレンデの頂上。ピステンで圧雪された、まだ誰も滑っていないファーストトラックを自分が一番最初に滑れること。これ以上の醍醐味はないと言っても過言ではありません。視界も良かったので、今回のためにお借りした〈GoPro〉の「GoPro HERO7 Black Limited Edition」で、メンバーの滑りを撮ってみました。手ブレを取り除く「HyperSmooth」や浮遊感のある映像を記録できる「TimeWarp」、SNSへのライブ配信などといった充実の機能面はそのまま、軽やかで可愛らしいルックスはスキー場で一際映えます。
ひとしきりファーストトラックを堪能した後は、アジア最長を誇るジップラインに挑戦。ジップラインとは、木から木へと張られたワイヤーロープをハーネス付きのプーリー(滑車)で駆け巡るアドベンチャーアクティビティのこと。ロッテアライリゾートでは、全長が約1,501m、高低差約240mとアジア最大級の規模を誇るジップラインで、標高約950m地点から3分程で710m地点までいっきに下り降ります。360度に広がる絶景をフルに体感できるのはジップラインならではと言えるでしょう。雨天・濃霧・晴天など天候によって、その楽しみ方が変わるのもまた一興。ちなみに、使用されている特殊ワイヤーは、直径19mmで重量は約2.4tにも及びます。NASAスペースシャトル発射台からの緊急脱出装置に採用された安全性の高いシステムを採用しているので安全面もバッチリ。前半ではスリルあふれるスピード感を、後半では目の前に広がる北信越の山々と眼下に広がる高田平野を存分に楽しめます。
ジップラインの後は、ゴム製のソリで滑走するチュービングパークへ。国内最大級のチュービングで、クルクルと回転しながらかなり速い体感スピードで降りていきます。
これにて、2日間のツアー全行程が終了。サロモンステーションでギア一式を返却した後は、温泉で体を疲れ切った体を癒やし、ラウンジでビールを一気に流し込み、シャトルバスに乗り込んで東京へと戻ったのでした。
どうでしたでしょうか、今回のツアーのレポート。ここロッテアライリゾートでは、スキー・スノボーはもちろん、あらゆるレジャーを5月下旬まで楽しむことができるんです。いつもとは違う非日常な時間を楽しみたいという読者のみなさん。GWの予定に加えてみてはいかがでしょうか? 春スキー、最高ですよ!
Text_Jun Nakada
ロッテアライリゾート
電話:0255-75-1100
lottearairesort.com