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コム デ ギャルソン×オノ セイゲン。あの金字塔的作品の30周年記念アルバムが登場。

音楽家のオノ セイゲンを知っていますか? 彼はレコーディングエンジニアとして坂本龍一、加藤和彦、オスカー・ピーターソン、マイルス・デイビスなど錚々たるミュージシャンのプロジェクトに参加しています。それ以上に名を轟かせたのは間違いなく〈コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)〉のランウェーショーの音楽を手がけたこと。

1987年、オノは〈コム デ ギャルソン〉から「誰も、まだ聴いたことがない音楽を使いたい」「洋服がきれいに見えるような音楽を」というリクエストを受けて制作をスタート。参加したのは、アート・リンゼイ、ビル・フリゼール、ジョン・ジョーンといった80年代のニューヨークのダウンタウンで活躍したミュージシャンたちでした。

インストゥルメンタルの数々は、ジャジーでリズミカルな曲から気高い雰囲気の曲までさまざま。いま聴いても新鮮でモダン。どこかクールだけど、しっかり温かみも漂っています。88年と89年にはアルバムとしてリリースされ、ファッションや音楽、アートのシーンで知る人ぞ知る作品として注目を集めてきました。

今回紹介するのは、オノ セイゲンが自らリマスタリングしたこの30周年記念アルバム『コム デ ギャルソン セイゲン オノ』です。さらに、その発展バージョンともいえる未発表音源を収めた『コム デ ギャルソン Fragmentation セイゲン オノ』も同時にCDとLPでリリースされました。

『コム デ ギャルソン セイゲン オノ』 ¥4,000+TAX(左)、『コム デ ギャルソン Fragmentation セイゲン オノ』 ¥3,200+TAX(右)

『コム デ ギャルソン セイゲン オノ』 ¥5,800+TAX

『コム デ ギャルソン Fragmentation セイゲン オノ』 ¥4,000+TAX

『コム デ ギャルソン Fragmentation セイゲン オノ』には、ショーの会場の実況音を再編集したものや2003年に「コム デ ギャルソン 大阪店」で行われたライブ演奏などが収録されています。

2つの作品のジャケットデザインを手がけたのは日本を代表するグラフィックデザイナーの一人、井上嗣也。インパクトのあるカラスの写真は写真家の吉田多麻希が撮影したもの。まさに〈コム デ ギャルソン〉らしい、見た人を惹きつける強いデザインに仕上がっています。

さらに、「コム デ ギャルソン 青山店」ではアルバムの発売を記念したインスタレーションを開催中。ジャケットの写真がプリントされたTシャツも限定で発売されています。

この2枚のアルバムは〈コム デ ギャルソン〉のファンはもちろん、ファッションが好きな人におすすめ。まだ手に取ったことのない人は、ゴールデンウィークにじっくり聴いてみるのもいいかもしれません。


Tシャツ 各13,000+TAX

Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Ryo Muramatsu


コム デ ギャルソン 青山店
電話:03-3406-3951

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