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くっついたり離れたり。アーティスト山瀬まゆみが見た、モノの広がり方とは?

抽象的なペインティングとソフトスカルプチャーを題材に、柔らかで瑞々しい制作活動を続ける、アーティスト山瀬まゆみ。

この度「NO.12 GALLERY」にて、個展「HOW OBJECTS SPREAD」が開催されます。 本展では、ペインティングをベースにしたドローイングと、新作のペインティングが展示されます。

タイトル「HOW OBJECTS SPREAD」=(どのようにモノは広がるのか)とは、体内で起こっている細胞分裂や増殖を想起することで、生まれてきたセンテンスだそう。

作家ステートメント
一つのものが二つに増え、二つのものが四つに増える。今度は四つのものが、五つに増えて五つのものが九つになる。一連の増える構造にパターンはなく、それはただ広がり続けます。細胞が増えて成⻑していくことと、癌が様々なところに転移して増え続けることも同語“広がる”(SPREAD)という文字に集約されます。そう考えると死ぬことと生きることの向いているベクトルの違いだけで、実は+も−もある世界では同一のことだったりするのかなと。そして、そんな何万分の1、ミクロ、マクロの世界でも「この細胞なんだか相性がいいな」もうちょっとくっついてみようとか「少し距離を取ったほうがいいな」とか、 私たちと何ら変わらぬ感情的で衝動的な関係が存在しているのかなと思ったりするのです。

様々な色彩と形が生み出す、多種多様なストラクチャーがここにはあります。また、今回の展示では「MEDICOM TOY / FABRICK」と一緒に製作したプロダクトの受注も受け付けていますので、合わせてお楽しみください。

Text_Ryo Komuta


山瀬まゆみ “HOW OBJECTS SPREAD”
日程:5月10日(金)〜19日(日)
時間:12:00〜19:00 ※5月10日オープニング 18:00〜20:00
会場:NO.12 Gallery
住所:東京都渋谷区上原2-29−13
no12gallery.com

山瀬まゆみ
東京生まれ。幼少期をアメリカで過ごし、高校卒業と同時に渡英。ロンドン芸術大学、チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ&デザインにてファインアート学科を専攻。現在は東京を拠点に活動する。抽象的なペインティングとソフトスカルプチャーを主に、相対するリアリティ(肉体)と目に見えないファンタジーや想像をコンセプトに制作する。これまでには「シブカル祭り」PARCO の参加や 、ロンドン、シンガ ポールでの展示、またコム・デ・ギャルソンのアート制作も手伝っている。
www.mayumiyamase.com

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