ドメスティックブランドにおける15年。急ピッチでシーンを追いかけることはなくても、設立当初からブランドコンセプトの一つにあった “トラッドを崩したリアルクローズ” という考え方を芯に据えて、たしかな足取りで多くのファンを魅了しているブランドが〈ミロック(milok)〉です。
ロンドンと東京からインスピレーションを受けた2019〜20年のウィンターコレクションのテーマは、題して “STEAM,STEAM”。
地下鉄が走る街中の足元にある金網から昇る蒸気には、ロンドンであろうと、東京であろうと、どこか変わらぬ温もりと普遍を感じられることができる
冷たい顔をのぞかせることがある都会の街中からも、どこか懐かしくて優しい瞬間を感じ取る瞬間がある。そんな感覚にも近い、こだわりの素材がふんだんに使用されたコレクションに仕上がっています。
詳しくは語りませんが、今季からの〈ミロック〉の服がつくられた大多数は国内有数のクオリティを誇るあらゆる工場。あんなブランドやこんなブランドと同じ環境下で生産されているのに「こんな価格帯でいいの!」とツッコミを入れたくなるほど。コレクションテーマを宣言する上で、中途半端なことをしているようではいけない、という気概がここから感じられます。
主な取り扱いはフイナムでも取材した直営店の「グッドルーザー」にて。納得の仕上がりをご自身の目で確かめてみてください。
Text_Rei Kawahara
[Milok]
www.milokweb.com
GOOD LOSER
住所:東京都渋谷区神南1-3-11
電話:03-6455-1440
時間:13:00〜20:00