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話題のインディペンデント誌PARTNERSの第2弾が発売決定。テーマはコミュニケーション。

時代が進むにつれて表現の幅は飛躍的に広がりました。逆に、表現の自由度に関して言えば、極端に狭まってきているような気がします。

比較的自由に見える雑誌にも同じことが言えて、アンタッチャブルな領域が増え、もう一歩踏み込んだことができなかったり、書けなかったり。

一方ここにきて、まったく制約のない自費出版、いわゆるzineやインディペンデント誌が盛り上がりを見せています。雑誌や媒体に不自由さを感じた人たちが、自分を解き放てる場をそこに求めているわけです。

数多く販売されている、そんな自費出版のタイトルにおいて、2017年に創刊した『PARTNERS』は一際内容、デザインともに素晴らしく、その出来は多くの雑誌好きたちを唸らせるものでした。そして2年のときを経て、待望の2号目が発売されます。

テーマはコミュニケーション。

小さなテーブルをコミュニケーションツールに使うベルリンの夫婦ならぬ“夫夫”、自由すぎる父親をもつ映像作家の兄弟、“一般社会から疎外された気持ち”を共有した沖縄のカップル…。特殊な背景をもつ人たちの、特殊なコミュニケーションの形が、濃密に描かれています。

後半には編集長・川島拓人さんが、どうしてもコミュニケーションの形が見えてこなかったという内田裕也さん・樹木希林さん夫婦の関係性も、娘である内田也哉子さんと、親交のあった椎根和さん・典子さん夫婦の寄稿で紐解かれています。

コミュニケーションの形に正解はないし、むしろどれも正解なんだ。そんなメッセージが真っ直ぐに伝わってくる1冊です。購入は「代官山 蔦屋書店」やこちらから。

Text_Keisuke Kimura


PARTNERS #2
発売日:6月28日(金)
判型:W280mm x H220mm(A4変形、横長)
頁数:204ページ
言語:日本語+英語
価格:¥1,800円+TAX
発行元:株式会社 kontakt
編集人:川島拓人(kontakt)
アートディレクター:坂脇 慶
partners-magazine.com

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