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オレゴンの大自然を視た、写真家水谷太郎の視点が一冊にまとまりました。

長きにわたってファッションフォトグラファーとしてトップを走り続ける、写真家の水谷太郎。近年は〈ハイク(HYKE)〉とのセッションなどで、その鋭利な感覚を確認できます。

今回ご紹介する写真集は、〈ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)〉と〈ハイク〉のカプセルコレクション〈ザ・ノース・フェイス × ハイク(THE NORTH FACE × HYKE)〉のムービー撮影でアメリカ・オレゴンを訪れた際に撮りおろした、パーソナルワークの最新作『Lethe』です。

「Lethe(レーテ)」とは、ギリシア神話で「記憶をつかさどる川」、古代ギリシア語で「忘却」を意味します。本作は、車が街から郊外、そして山を抜けて大地への情景が移り変わるなかを走り続ける助手席の車窓から無意識に見た風景の記憶を、膨大に記録した作品となります。

つまり、なにかの意図がある風景写真ではなく、無作為に写し出された風景が織り混ざっていく写真群ということ。こうした作品にこそ、作家自身が思うこと、感じることが焼き付いているものなのではないでしょうか。

序文を綴ったのは、アーティストのマヒトゥ・ザ・ピーポー。

「残したい一瞬ではなく、残さなければいけない一瞬でもない。 ただ、記録しなければなかったことにされる記憶」

パーソナルワークならではの、制約がない、そして自由なクリエイティブ。ただし、制約がなく自由というのは、自身が何者かという根源的な問いを突きつけられているようなもの。

本作には水谷自身そのものが記録されています。時代のトップランナーの思索、視点に触れるいい機会です。なお、同名の写真展も開催されます。詳細は下記にて。

INFORMATION

Lethe Taro Mizutani

発売:2019年9月7日(9月7日〜BOOKMARC、9月11日〜新宿伊勢丹にて先行発売。ほか、9月18日より発売)
展開:BOOKMARC、伊勢丹新宿店、アートブック取り扱い書店 他にて販売予定。
仕様・体裁:無線綴じ128ページ(4色)+表紙+別紙
判型:W215×H304 mm
序文:マヒトゥ・ザ・ピーポー
序文対訳:野村訓市
ブックデザイン:清田 優
編集・制作:鍵山 寛
版元:keys
support:THE NORTH FACE×HYKE
発行部数:500部
価格:¥4,500(税別)

写真展概要
Lethe Taro Mizutani
会場:BOOKMARC
会期:2019年9月7日(土)~9月16日(月)
住所:東京都渋谷区神宮前4-26-14
電話:03-5412-0351
時間:11:00~19:00(会期中無休)
※9月6日(金)19:00~21:00 オープニングレセプション(一般入場可)。
展示作品点数:額装プリント 約60点
作品販売について:すべて額付きオリジナルプリント
制作:鍵山 寛
support:THE NORTH FACE×HYKE

水谷太郎
1975年東京都生まれ。写真家。 東京工芸大学芸術学部写真学科卒業後、自身の写真家活動を開始。 ファッション誌をはじめコマーシャルフォトやアーティストのポートレイトなどを中心に活躍。 2013年、4人のファッションフォトグラファーによる合同写真展「流行写真」に参加。 同年11月にはGallery 916にて個展「New Journal」を開催。2016年、Art Photo Tokyo edition zeroにてTCK主催のコンタクトプリント展「Contact Prints」に出展参加。 2017年、BOOKMARCにて写真集の出版記念として写真展「Chaos / Balance」を開催。 2019年、原宿GYRE GALLERYにて3人の写真家の共作展「LOOKIN THROUGH THE WINDOW」に参加。 作品集に『Here Comes The Blues』(2012),『STILL SCAPE』(2015), 『Chaos/Balance Taro Mizutani UNDERCOVER』(2017)。

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