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女性の抑圧を描いたディープなSF映画を上映。原宿バカントの定期映画イベントが開催。

今年をもってクローズすることを先日発表した、原宿「バカント(VACANT)」。この空間が育ててきたカルチャーは、確実に一時代を築き、これからの文化を形成する大きな礎になった、そして現在進行系でなっています。本当に“惜しまれつつ”という表現が似合ってしまうニュースではあります。

さて、今回紹介するのは、今春よりスタートした新時代のシネフィル(映画愛好家)として町山広美さん・廣瀬純さん・五所純子さん・鍵和田啓介さんの四名を語り部に迎え、魅力尽きぬ映画世界への扉をノックする連続イベント「HARAJUKU CINEMA CLUB」。これまでプレイベントを含め計5回開催してきました。

vol.5となる今回は、日本での上映が2回目となる映画「ボーン・イン・フレイムズ」の上映です。さらに、五所さんと中西さんによるトークを行います。エッセイ/創作/批評が入り混じる、独特の視座と文体で文筆活動を行い、i-D Japan webで「映画の平行線」を連載している文筆家・五所純子さんと、本作の日本での上映の立役者である中西香南子さん。

本作は、近未来のニューヨークを舞台に抑圧された女性達の姿を描いたSFカルト作品です。女性とドラッグに関するルポルタージュ(『ドラッグ・フェミニズム』「月刊サイゾー」にて連載)を執筆している五所さんにとって、本作はどのように映るのでしょうか。中西さんによる作品解説も必聴です。

映画の見方の多様性や深度、シネフィルたちの熱い映画愛と出会える、そんなひとときが待っています。この日を境に、映画の観方が変わるかもしれませんよ。

INFORMATION

HARAJUKU CINEMA CLUB vol.5「ボーン・イン・フレイムズ」

ゲスト:五所純子、中西香南子
日時:2019年11月17日(日) OPEN 15:30 / START 16:00
会場:VACANT/2F(東京都渋谷区神宮前3-20-13)
料金:一般 予約¥2,000 当日¥2,200 / 学生 予約¥1,800 当日¥2,000(※各1drink付き)
予約:https://www.vacant.vc/single-post/HCC05

五所純子(ごしょ・じゅんこ)

文筆家。映画や文芸を中心に、雑誌・書籍・パンフレットなどに寄稿多数。著書に『スカトロジー・フルーツ』(天然文庫)、 共著に『1990年代論』(河出書房新社)、『心が疲れたときに観る映画』(立東舎)など。「月刊サイゾー」にて「ドラッ グ・フェミニズム」、「ele-king」にて「幸福の含有量」、i-D Japan webにて「映画の平行線」を月永理絵と連載中。

『ボーン・イン・フレイムズ』 Born in Flames

1983年/カラー/Blu-ray/80分
社会民主主義によって起こされた解放革命から10年後の近未来ニューヨークを舞台にしたSFカルト作品。海賊ラジオ放送のDJ や労働者など、ジェンダー、人種、階級を超えた様々な女性たちが連帯し、革命後もなお残る抑圧に対峙する姿をドキュメンタ リー的手法で描く。
予告編(字幕なし):https://www.youtube.com/watch?v=_yUYIbUSgFs

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