1998年の刊行以来、世界各国の都市を紹介してきた〈ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)〉の『シティ・ガイド』。
いわゆる観光ガイドブックってたくさんがありますが、衣食住にまつわる有名なスポットはもちろん、地元の人しか知らないようなスポットまで、現在進行形の情報がしっかり網羅されていることが重要。なおかつ、一冊で事足りるものがいいですね。
その点、『シティ・ガイド』は各都市に知見のある著名人が登場し、おすすめスポットを紹介しているところに良さがあります。最新のブティックホテルやレストランから、ローカルなビストロ、エピストリー、アンティークショップ、インディペンデントなギャラリー…、その人のコメントを交えながらさまざまなスポットを紹介しています。
現在、30都市をカバーする『シティ・ガイド』のうち、10都市の内容がアップデート。今年10月、最新版として発売されました。情報が更新されたのは、ニューヨーク、ロンドン、パリ、北京、モスクワ、シンガポール、サンフランシスコ、ソウル、リスボン、東京。
その一部を紹介すると、ナビゲーターはインテリアデザイナーで建築家のフランソワ=ジョセフ・グラフがパリ、女優で歌手のソフィー・オースターがニューヨーク、そして、建築家のアレクセイ・ギンズブルグと隈研吾がそれぞれモスクワと東京を担当しています。この名前を見るだけでも気になってきますね。
何より〈ルイ・ヴィトン〉が刊行しているという信頼性は他に変えがたいものです。『シティ・ガイド』片手にお正月休みを楽しむのもありですね。ただし、英語版とフランス語版のみなのでご注意を。