めまいを通して見た日常のなかの混沌。イラストレーター・平沼久幸はじめての個展を開催。

アパレル業界に長年従事し、今年より本格的にイラストレーターとしての活動をスタートさせた平沼久幸さん。持ち前のセンスとサブカルチャーに対する深い愛情を武器に、ツボを心得たイラストを描きます。ぼくたち『フイナム』及び雑誌『フイナム アンプラグド』のほか、様々なファッション誌やファッションブランドにイラストを寄稿するなど、早くも注目高まる新進のイラストレーターです。

そんな平沼さんが初となる個展「平沼久幸のめまい」を原宿のアートギャラリー「CLASS」にて開催。本展示では、普段行っているイラストレーションではなく、ペイントによる作品を展示。誰もが一度は見たことのある、おなじみのモチーフを“めまい”という視点を通して描写します。

かのファーストフード店や名作アニメ、有名アーティストのロゴ等々、いつもの知っている風景が歪んでズレる。まるで幻覚を起こしたかのよな錯覚に。

以下、平沼さんのコメントを引用します。

視界が歪み、⾃分の好きなものや⽬に⼊ったものがどんどん歪んでゆく。
平沼久幸のめまい、それは⾃⾝の体調不良によるめまいにより引き起こされた世界。⽇常では表すことのできない特異な世界であり、健康状態と引き換えに僕に可能性をもたらせた。
この展⽰では、⽇常⽣活における当たり前の世界が⼀瞬のきっかけで歪みズレを引き起こし、どんどんと歪んでいく様を表現(再現)しました。
⼀種のナチュラルトリップのような⽇常の中の混沌をご覧ください。

バンドをやってる友達も、とある国の人も、なんなら通り過ぎただけの夏も、みんな誘って“ゆらゆら”しに「平沼久幸のめまい」へ行きましよう。そして、“しびれ”ちゃいましょう。12月16日（月）のオープニングレセプションパーティは誰でも参加できるそうなので、気になる方はぜひ足を運んでみて！