朝晩の突き刺すような冷気にあまり実感は湧きませんが、暦の上ではもうすぐ春がやってきます。
それと時を同じくして、ニットブランド〈ヤシキ(YASIKI)〉の20年春夏コレクションがローンチ。
今シーズンのテーマは“風薫る”。ニットを通して、季節の変わり目に感じる花々や雨、朝などの懐かしい香りや景色が表現されています。
Akebono Collar Cardigan 各¥32,000+TAX
和服の羽織とドリズラージャケットをミックスしたような襟付きのカーディガンは、天竺編みによるゆったりとしたシルエットをベースに、脇に施したプレーティング編みで奥行きのある表情に。
それによって朝日が差し込み、徐々に明るくなる山肌や田畑といった春の夜明けが表現されています。
袖を通すと肩が落ちて柔らかな印象になるよう、定番の着物パターンをオマージュ。
異なる糸で表と裏を編むプレーティング技法によって、表面にうっすらと裏糸が見えるように仕上がっています。
袖口には家紋をイメージしたブランドアイコンの矢紋柄が取り入れられています。
まだまだこれ一枚で過ごせるような気温ではありませんが、今の時期ならアウターの中に差し込んでも良いかと。それにしても四季折々の情景をニットで表現する〈ヤシキ〉の姿勢には、毎度のことながら尊敬するばかりです。