2019年に行われた、〈TOKYO DESIGN STUDIO New Balance〉と〈オーラリー(AURALEE)〉とのコラボレーションは、両者の長所が融合した、傑作コレクションでした。
今回は少しだけ変わり、〈ニューバランス〉本体と〈オーラリー〉との組み合わせとなり、〈オーラリー〉初のフットウェアとアパレルのカプセルコレクションになっています。
ご存知の通り、日本・東京を代表するブランド〈オーラリー〉は、ハイクオリティな素材、優れたデザインディテールが特長です。そこに、〈ニューバランス〉の114年に渡る伝統の中で培ってきた機能性やクオリティを備えたプロダクトが下支えすることで生まれた魅惑のコレクション。本カプセルコレクションは、〈オーラリー〉直営店、「New Balance Roppongi 19:06」、ユナイテッドアローズの限定店舗で2020年2月8日(土)を皮切りに、日本限定で発売されます。
では、どんなプロダクトになっているか、詳しくみていきましょう。
コラボレーションモデルの元になった〈ニューバランス〉の「COMP100(コンプひゃく)」は、1978年の発売当時170gという驚異的な軽さを実現しました。1979年の米ボストンマラソンで、上位10人中5人のランナーがこのシューズを履いていたという、マラソン史上伝説のモデルの一つです。踵と甲はしっかりホールドされていますが、足の指先がフリーになって地面をつかむことが出来るという、〈ニューバランス〉が現在まで伝える「インステップレーシング」の考え方を初期段階で高い完成度で実現した一足です。SL-1 という細身のラスト(木型)を使用した、上品できれいなシルエットは、ファッションの文脈においても新鮮なコーディネートを可能にします。
〈オーラリー〉は、2020年春夏ウィメンズコレクションを、2019年6月22日(土)にフランス・パリで発表しました。2020SSの〈オーラリー〉が展開するのは、フォーマルとカジュアルの狭間で遊ぶ、スタイリッシュなコンフォートスタイル。優しい表情と上品さを揃えたウェアが揃いました。コレクションでもコーディネートされた 「COMP100」のコラボレーションモデルは、シボ感のあるレザーを使用し、タン、ロゴ、ヒールタブまでワントーンで統一した無駄のないデザインに。タンが通常より少し長めになっているのもポイント。こちらはニュアンスのあるライトグリーンと、スモーキーなブラウンの2色展開です。
お次はアパレルです。着心地、動きやすさ、サスティナブルの観点でも優れたホールガーメントニットウェアのプロダクトとして、長短のTシャツ、パンツという3型が発売します。
通常ニットウェアは、前見頃、後見頃、袖といったパーツを別々に編成して縫い合わせることによって出来ています。それとは対照的に、ホールガーメントニットウェアは一着まるごと編み機から直接、立体的に編み上がります。そのため裁断や縫製といった後工程が不要となり、労力や時間の削減が図れるほか、縫製に高度なスキルを要する立体成型、あるいは縫製が不可能な複雑なアイテムなど、まったく新しいニットの発想をも実現可能にします。身体の動きを妨げる縫い代がないのでファッションはもちろんのこと、スポーツやメディカルの分野でも、機能衣料やウェアブルなスマートガーメントの生産にも最適です。また、縫い目がないのでその着心地は“第二の肌”と呼ばれるほど。
ホールガーメントニットウェアは、一着分の糸しか使用しないため、通常のニットよりも軽量に仕上げることが出来るだけでなく、その無駄の無さから環境にも優しい技術、いわばサスティナブルな技術だと言えます。今回のコラボレーションでは、ホールガーメントを開発した「SHIMA SEIKI」の技術力によって、〈オーラリー〉のデザインディテールと〈ニューバランス〉のスポーツ機能を併せ持った、全く新しいライフスタイルウェアが誕生しました。
ハイテク素材に頼るのではなく、伝統の作り方をうまく取り入れることで、ファッション感のあるプロダクトに仕上がっています。着る人次第でどんな着こなしも楽しめるアノニマスなデザインだけど、そこにちゃんと今らしさが加わっている、さすがのコラボレーションなのです。
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