コロナウイルスの爆発的な感染拡大を受けて、ついに〈ルイ・ヴィトン（LOUIS VUITTON）〉が動き出しました。フランス政府からの要請を受けた、医療用防護マスクの製造です。
〈ルイ・ヴィトン〉代表取締役会長兼CEOのマイケル・バーク氏がフランス南西部のサント・フロランスのアトリエを視察し、生産を正式に決定。このアトリエでは自主的に参加した22人の職人が手がけています。現在ではこの他、フランス南東部のドローム県にあるマルサとサンドナ、西部のマンシュ県にあるデュセ、中部のアリエ県にあるサン・プルサンのアトリエでもはじまり、計300人の職人たちが作業を行っているとのこと。
このマスクはテキスタイル企業「Mode Grand Ouest」との提携により生産され、地域の医療施設に無料で提供されます。
フランスでは6月開催のパリ・メンズコレクションとオートクチュールコレクションの中止が発表され、ファッション産業にも大きな影響が出ています。
〈ルイ・ヴィトン〉の取り組みは業界に与える、ひとつのきっかけになるかもしれません。さまざまな力を結集し、この問題を乗り越えていく必要がありそうです。
