展覧会やギャラリーなどでアートに触れる機会は多々ありますが、作品を買うとなると途端にハードルが上がってしまいます。なんだか富裕層のモノって感じがするし、そもそもどこで買うのか分からない。
しかし、そんなアートを自宅にいながらでも買える時代が来たようです。東京・南青山に居を構えるアートサロン「SCÈNE」が、オンライン販売サービス「Dear Art」をスタートさせました。
誰でも、世界中のどこからでも、独自の視点で選ばれたアートが購入できる本サービス。ギャラリーはもちろん、ギャラリーに所属していないアーティストの作品やコレクターの所蔵品も手に入れることができます。
しかし、ただのオンラインストアではないのが「Dear Art」の魅力。一つひとつに丁寧な解説が添えられ、アートの魅力を伝えるコラムやインタビュー記事も用意。アート好きにはもちろん、これまであまり親しみのなかった方でも楽しめる内容になっていて、“世の中にアートのある風景を増やしたい”と願う「SCÈNE」の想いがビシビシと伝わってきます。
随時、サイト内外の作品をさまざまな切り口で紹介する連載や、コレクターへのインタビュー記事なども掲載していくそうなので、ますます期待は高まるばかり。
さらに、この未曾有の事態により、作品発表の場を失ったアーティストを支援するチャリティー企画も実施。その第一弾として現在は「COVID-19 Relief Project Ed.1 #STAYHOME」と題したオンライン展覧会が開催され、今年大学や大学院を卒業したばかりの新進アーティストたちの作品が紹介されています。ちなみに、決済手数料を除く本展覧会の売り上げは、新型コロナウイルスの緊急医療援助活動を行う「国境なき医師団」および「日本財団」に寄付されるとのこと。
現時点では、アートのみの販売ですが、ゆくゆくは家具やアーティストとコラボレーションしたファッションアイテムなども取り扱う予定。今後の展開に要注目です。
