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メンズクロージングの重鎮が語る、三者三様な服飾史。The three WELL DRESSERSが発売されます。

『The three WELL DRESSERS』(万来舎) ¥3,400+TAX

日本のメンズクロージングを牽引してきた横浜〈信濃屋〉顧問の白井俊夫さん、〈シップス(SHIPS)〉顧問の鈴木晴生さん、〈ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)〉のクリエイティブアドバイザー鴨志田康人さん。この3名の過去、そして現在にフォーカスを当てた書籍『The three WELL DRESSERS』(万来舎)が、6月11日(木)に発売されます。

『JAPANESE DANDY』シリーズを手がけた河合正人さんがプロデュース・ディレクションを行った今作。気になる中身は、メンズ服飾業界の重鎮3名が幼少期からいかにして自身のスタイルをつくり上げ、いまにいたったかを探っていくという内容になっています。

写真付きで各々の服装に対する趣味趣向を学べる点に加え、10歳ずつ年齢差のある3名を並べることで、時代性やカルチャーの変化を浮き彫りにしているところも注目したいポイント。いまでこそファッションとカルチャーの関係性について言われる時代になりましたが、この頃から当たり前のようにあったんです。もちろん誰かを蔑むための道具としてではなく、純粋な憧れの対象として…。

さらに最終章には座談会も収録しています。重鎮たちが服を購入する基準や、日本でアメリカントラディショナルを広めたブランド〈ヴァン(VAN)〉について語り合うなど、後追い世代や時代考証の資料としても嬉しい情報満載です。日本のメンズ服飾史の歩みが詰まっているといっても過言じゃないこの1冊は、メンズクロージングの歴史と深みを学んでみたい方にとって至極の一冊になることでしょう。

Text_Shuhei Wakiyama

INFORMATION

『The three WELL DRESSERS』

発売日:6月11日(日)
価格:¥3,400+TAX
サイズ:四六倍版 ハードカバー
ページ数:156P
著者:倉野路凡
写真:大川直人
プロデュース&ディレクション:河合正人
banraisha.co.jp

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