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異彩を放つバレンシアガのキャンペーン。その最新作はウィズコロナ時代のいま心に響く内容です。

毎シーズン、競うかのごとく発表されるラグジュアリーブランドの広告キャンペーン。一流のフォトグラファーやトップモデルなどを次々起用し、煌びやかなブランドの世界観を訴求するためにつくられていますが、そのなかでボクらの心を掴むものは一体どれくらいあるでしょうか。

ウェブ、雑誌、テレビ、はたまた地下鉄やバス停、タクシーに至るまで。情報というノイズだらけの時代において、ビジュアルひとつで目を止めさせることは至難の技かもしれません。

そんななかでも異彩を放つ存在といえば〈バレンシアガ(BALENCIAGA)〉です。中心人物は2010年代のファッションの先鞭をつけたデムナ・ヴァザリア。彼がこのメゾンに加わって以降、メゾンのヘリテージを生かしながら、パリの街で生きるひとたちから着想を得てコレクションを発表していますが、そのある種のリアリティというか親近感がキャンペーンビジュアルにも色濃く反映されています。

ホンモノの恋人たちをキャスティングした19年冬、政治活動ポスターの写真家が撮影した20年夏など、どのビジュアルも目に残るインパクトを放っていました。

そして今回、最新となる20年冬のキャンペーンが公開されました。テーマは「Live to Love」。

今年1月にベルリンで撮影されたショートムービーはひとの1日、もしくは人生を大きく変える些細な瞬間にスポットを当てた、まるでヒューマンドラマを思わせる仕上がり。仲間や家族、恋人…それぞれのストーリーがクロスオーバーし、身近なひととの絆や繋がりを強く訴える内容になりました。奇しくもそれは、気兼ねなくひとと会って話したり、笑ったり、ウィズコロナ時代を生きるぼくたちが求めていることと一致しているように感じます。

一方、スチールの方では個性あふれる男女のモデルたちが新作のシューズやバッグに対してシニカルな態度をとっている姿がなんとも印象的です。まさに何でもアリな時代だからこそできるビジュアルではないでしょうか。

あからさまにつくられた美しさよりも、何気ない人々の表情や格好、社会風刺、そんなリアリティのあるものがいまの僕たちには響くのかもしれません。








Courtesy of BALENCIAGA

INFORMATION

バレンシアガ クライアントサービス

電話:0120-992-136
www.balenciaga.com

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