スニーカーづくりにおいて、最もスタンダートと言われるバルカナイズ製法。アッパーとソールの間にまだ固まっていないゴムを挟み、釜で圧力を掛けながら加熱することでゴムを硬化させる手法を指します。〈ヴァンズ(VANS)〉のオーセンティックや〈コンバース(CONVERSE)〉のチャックテイラーに代表されるように、レトロな見た目と経年劣化に強いタフなソールが特徴的です。
しかし、その工程は基本的に手作業で行われるため、生産効率の悪さから国内でこの製法を手掛ける工場はわずか3社しか残されていません。そんななか、バルカナイズ製法を守り続けているのが「スピングルカンパニー」。アウトソールから一貫して自社製造を行う「スピングルカンパニー」は、ジャパンメイドならではのクオリティで高い評価を得ています。
藤井隆行さん率いる〈ノンネイティブ(nonnative)〉はそんな「スピングルカンパニー」に継続的に生産を依頼しています。この度、3度目のタッグを組んだ彼らの新作スニーカーが6月27日(土)にリリースされるというニュースをキャッチ。早速見ていきましょう。
発売されるのは、オーセンティックなルックスが光る一足。前作同様、アッパーに採用されたGORE-TEX®︎メンブレンと耐久性生地をラミネートファブリックスによって、防水・透湿性能は健在です。
特筆すべきは表地のCORDURA®の混紡糸。ミリタリーウェアによく見られるリップストップ生地で、高い耐久性と耐磨耗性を備えています。もちろん、バルカナイズ製法を用いているため、頑丈かつ美しいシルエット、しなやかな履き心地も実現されています。
シンプルながらもこだわりが詰め込まれたスペシャルなシューズ。長い付き合いになりそうです。