1989年にオランダ・アムステルダムで誕生したデニムブランド〈ジースター ロゥ(G-Star RAW)〉。これまで常軌を逸したクリエイションで、数々の名作を世に産み落としてきた同ブランドですが、最新作はなんと“ソーシャルディスタンス”の世界を表現したそうなんです。
改めて説明すると、ソーシャルディスタンス(社会的な距離)とは、コロナウイルスの感染を防ぐために、人間同士2mほどの距離を保とうというもの。
まさかのテーマを、どのようにファッションとして昇華したのか。ルックを見て予想してみてください。
なんとバレエダンサーの衣装で表現したのです(!!)。
名門「オランダ国立バレエ団」とのコラボレーションで作られたのは、直径3mサイズの生デニムチュチュ。本来、チュール素材などで柔らかに仕上げるスカート部分を、数種のデニム素材を縫い合わせて作成。型崩れしないよう特殊な加工をし、常にディスタンスをキープできる仕様にしています。トルソー部分はノースリーブのジャケットを採用し、裾はスカートに馴染むようフリル加工を施しています。
文字通りクラシックとモダンがフュージョンした一着に仕上がりました。
最後に、オランダ本社のマーケティング最高責任者であるグウェンダ・ヴァン・ヴリエの言葉、そしてテクノDJ兼プロデューサーのヨーリス・フォーンとオランダ交響楽団が共演したイメージムービーをご覧ください。
「制限された日常は、新しい機会や概念をもたらします。ここ数ヶ月間私たちは、常に今の現実を予想外で芸術的、かつ革新的な方法で解釈する方法を模索してきました。私たちは不可能ではなく可能であることに焦点を当てており、他の方法では実現しなかった新しいコラボ レーションやコンセプトを生み出すことで、時代を超えたデニムやダンス、音楽など、さまざまな世界の職人技による美しい物語を紡ぎだすこ とができると考えています。」