消費のあり方が大きく変換しつつある現代社会において、ファッションが果たす役目も変わりつつあります。単に身に着けるための衣服としてではなく、ひとつのプロダクトを通じて何を伝えられるのか。最近よく耳にするサスティナビリティもそうですが、ユーザーが共感し、啓発されるものづくりが大切になってくると思います。
昨年始動した〈ベータポスト（beta post）〉は、“観る人の思考を促すこと”をコンセプトに掲げるブランドです。今回紹介するのは、〈ベータポスト〉の新シーズンのルックビジュアル。素材やディテールをよーく見てください。新たな気づきがあるはずです。
ダンボールのように見えるジャケットとバッグには、タイベックとプリーツレザーの混合素材を採用。
一見シンプルなテーラードジャケットは、裏面をガムテープで補強。いやいや、そういうデザインなんです。
シャツの襟元にタオルを縫い付けることで、リアルなワーカースタイルを実現。
今季から本格スタートされたアパレルラインですが、ファーストシーズンとは思えないほどのクオリティ。全てのアイテムにコンセプトを設けることで、〈ベータポスト〉ならではの世界観が繰り広げられています。
ホールガーメントで編み上げられたニットは、軍手をイメージしたグローブと一体型。
ダンボールを始め、タオルやガムテープなど、普段何気なく使っているものから着想を得た〈ベータポスト〉。柔軟な発想を持つことの大切さを痛感させられます。
