数多のカルチャーを鮮やかに横断し、新たな領域に進出しつつある若手作家、片岡亮介さん。アーティスト、グラフィックデザイナー、イラストレーターと多彩な手札をもつ彼は、ミュージシャンやクリエイターにもファンが多く、広告仕事をはじめ、国内外での展示にも積極的に参加しています。
そんな片岡さんが、新作の個展「WELLNESS PAINTINGS(ウェルネス・ペインティングス)」を開催します。場所は、カルチャーを爽やかに煮詰めて発信する、中目黒のギャラリー「ボイルド(VOILLD)」。意外にも同ギャラリーでは初の個展ということで、どんなグルーブが生まれるのか今から楽しみですね。
開催前ではありますが、作品の一部を特別にお見せします。
新作は約20点、筆跡や画材の温度感が伝わるオイルペインティング作品です。コロナウイルスの影響により混沌とし、閉鎖的になってしまった世の中や人々の在り方と、美術の根源とも言える「描くこと」への疑問に迫るというのが大きなコンセプト。
片岡さん自身が、絵画というものと改めて対峙。先人が用いてきた「筆」を握りなおし、過去作品をサンプリングするかのように描きました。さらに、スプレーやマーカー、シルクスクリーンなどの多様なツールを持ち込み、その上からあえてトーンを崩すという表現も。
絵画の原点に立ち返り、いまを見つめ直した末に生まれた作品は、時間や国や次元など、さまざまな境界線を超えていくでしょう。開催は明日7月11日(土)から。目撃するしかないっしょ。
RYOSUKE KATAOKA solo exhibition “WELLNESS PAINTINGS”
会期:7月11日(土)〜8月2日(日)
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:月曜、火曜
入場料:無料
VOILLD(ボイルド)
住所:東京都目黒区青葉台 3-18-10 カーサ青葉台 1F
問い合わせ:contact@voilld.com
ギャラリー公式サイト