東京を中心にコロナ感染者数がまたも増加傾向にあり、日常生活とはまだまだ程遠い状況です。なかでも先行きが不透明なのが、音楽業界。とりわけライブハウスは、いつライブを開催できるのか未だ見通しが立ちません。
恵比寿にあるリキッドルームは、さまざまなアーティストの伝説の夜を作り上げてきました。人気と実力を兼ね備えた、いわゆる“イイ感じ”のアーティストたちがライブ会場として選び、日本の音楽シーンを下支えしてきたのがこのハコです。しかし、いまはすべてのイベントが自粛を余儀なくされています。
苦しいときに違いありませんが、HPでは、“今後、どんな険しい道が待ち受けているのか計りかねませんが、後ろは振り向かないことにいたしました。”と宣言しています。それを体現するように、待つのではなく、自ら動いています。その一環として、コロナ禍が過ぎ去った後に、ふたたびリキッドルームで最高の音楽をともにする日を願ったプロジェクト「We will meet again」が実施されています。
ここからは、アーティストのそのメッセージ入りTシャツを紹介していきます。
LIQUIDROOM x 電気グルーヴ NO LIQUID,NO DENKI T-shirts 各¥3,800 in TAX
まずは、リキッドルームといえば、真っ先に名前が挙がるであろう電気グルーヴとの「NO LIQUID, NO DENKI」Tシャツ。
LIQUIDROOM x 坂本慎太郎 Let’s Dance Raw T-shirts 各¥3,800 in TAX
そしてリキッドで予定されていたワンマンが延期となってしまった坂本慎太郎との「Let’s Dance Raw」Tシャツ。『ナマで踊ろう』ですね。
LIQUIDROOM We will meet again T-shirts 各¥3,500 in TAX
さらにこのプロジェクトにタイトル「We will meet again」は、リキッドルームオリジナル。
LIQUIDROOM x THA BLUE HERB 我 望 今 日 無 事 T-shirts 各¥3,800 in TAX
LIQUIDROOMで幾度もの伝説的な夜を作り上げ、昨年ついにセルフタイトルとなる2枚組アルバムを発表し、7月2日にニューアルバムをリリースするTHA BLUE HERBとの「我 望 今 日 無 事」Tシャツ。
LIQUIDROOM x サカナクション 聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに T-shirts 各3,800 in TAX
お次はサカナクション。バンド本体のライヴはもちろん、ここ数年は複合カルチャーイベント「NF」をリキッドルームで開催してきました。このハコがテーマとなった曲「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」（「新宝島」のカップリング）。
LIQUIDROOM x 向井秀徳 Big Laugh T-shirts
各¥3,800 in TAX
再結成が話題となったナンバーガールと、Zazen Boysのフロントマン向井秀徳による「Big Laugh」。
LIQUIDROOM x Shing02 SOCIAL RESISTANCE！ T-shirts 各¥3,800 in TAX
shing02の場合は、“SOCIAL RESISTANCE！”のメッセージ。その意図は、「電圧は、電流に抵抗をかけることによって生まれる。つまり、抵抗無くして音楽など存在しない。どんな社会にあっても抵抗を忘れてはならない。」というもの。
LIQUIDROOM x Awich マジでお前誰？ T-shirts 各¥3,800 in TAX
6月15日（土）に予定されていたAwich『孔雀』リリース・ツアー公演が残念ながら再度中止となったAwichのメッセージTシャツ。2020年頭にリリースした、ニュー・アルバム『孔雀』は新たなディケイドの到来を宣言するようなネクスト・レベルの音楽性に充ちたと言われる作品でした。今回リリースされるTシャツは、この混乱と欺瞞に満ちた世に対する、痛快なメッセージともとれそうな「マジでお前誰？」（『8』収録「WHORU? feat. ANARCHY」）。
LIQUIDROOM x GEZAN Be Water My Friend T-shirts 各¥3,800 in TAX
楽曲はもとより、「全感覚祭」をはじめとした、活動やその考え方に至るまで、全方位でアーティストを体現しているGEZAN。“都市生活者の来るべき未来に向けて”として5月に『全感覚菜』を立ち上げ、自宅でできる家庭菜園用の種や苗を投げ銭形式で販売しているほか、リキッドルームの屋上で花や野菜の栽培を行う「十三月農園」をスタート。また、5月30日～31日にかけて、メンバーの石原ロスカル（Dr）による“30時間ドラムマラソン”という前人未到のチャレンジを成功させたばかり。激動の2020年、夏の到来を前にリリースされたTシャツには「わたしたちは固定概念を捨てた方がいい／すべては変わる／これは想像力の戦争だ／Be Water My Friend」というメッセージが刻まれています。
LIQUIDROOM x OGRE YOU ASSHOLE upcoming T-shirts 各¥3,800 in TAX
そして、対バン企画がコロナの影響で消えてしまったバンド2つ。まず、OGRE YOU ASSHOLEは、リキッドルームに出演した日付を刻んだもの。
LIQUIDROOM x 踊ってばかりの国 Gimmie,Gimmie,Liquid!! T-shirts 各¥3,800 in TAX
踊ってばかりの国のメッセージは「Gimmie, Gimmie, Liquid!!」。まさに“We will meet again”な2マン企画の実現を祈りばかりです。
LIQUIDROOM x audio active Hemp Kills The Virus？ T-shirts 各¥3,800 in TAX
audio active。懐かしい名前です。現在は実質活動していない彼らが、リキッドルームの危機に送るメッセージTシャツは、シャレがたっぷりと効いてます。
ほかにも、D.A.N.、ミツメ、Maurice Fulton、POLYSICS、〈トーガ アーカイブス（TOGA ARCIVES）〉、 yahyel、yonawo、トリプルファイヤー、女王蜂など、錚々たるメンツがずらりと揃っています。
ドネーションという形にせずに、縁の深いアーティストたちのコラボTシャツをリリースするというところにリキッドルームの矜持が感じられます。そして、アーティストからのリキッドルームに対する愛情も。
言わずもがな、音楽とお酒は切っても切れない関係です。好きな音楽を爆音で聴きながら、お酒を楽しめるライブハウスという空間が消えないように、今後とも彼らの動向を注視していきたいものですね。
Text_Shinri Kobayashi
