やけ酒しても日常はつづく…。花井祐介氏がウッドアートを初制作。KAWSでおなじみ、香港のあのスタジオが絡んでいます。

香港のクリエイティブスタジオ「All Rights Reserved」は、⻑年KAWSのパートナーとして彼の作品を世に送り出してきました。最近はアーティストプロジェクトレーベル「《MEET PROJECT》by AllRightsReserved」を立ち上げ、名だたる作家と手を組み、アートシーンの活性化に務めてきました。

そんな同プロジェクトで今回指名を受けたのは花井祐介氏。アメリカのカウンターカルチャーを背景に、皮肉とユーモアあふれるイラストで人気を集める日本人アーティストです。

コラボ作品のタイトルは「DOWN BUT NOT OUT（ダウン・バット・ノット・アウト）」。「倒れたけれど、まだ終わらない」という意味で、ボクシング用語から派生した言葉です。何をモチーフにこれを表現したのか。発売されるふたつのアイテムをご紹介します。

ボトルの瓶底にはシリアル番号とプリントサインが入っている。

8.7インチウッドボトル（200個限定）¥32,000+TAX

男が箱に腰かけ、空を見つめている。やけ酒で虚無に陥ったのだろう。
ウッドスカルプチャー（ハンドペイント）エディション 15
※価格は特設サイトからお問い合わせください。

ウッドスカルプチャーは、花井氏にとって初、そして立体作品としては最大サイズである約19インチで制作されました。丸まった背中や脱力した手、一点を寂しく見つめる目など、やさぐれ感が愛おしい仕上がりです。また、高さ約8.7インチのウッドボトルは一輪挿しなど、インテリアとしても楽しめるアート作品になっています。

人生に失敗した男が自ら、その姿を晒して鑑賞者に優しく寄り添う…。発売は8月10日（月）の12時（東京時間）から、お酒のみならず、悩みが尽きない現代人にぴったりですよ。

最後に、協業に寄せた花井氏の言葉をご覧ください。

今回発表するウッドスカルプチャーは普通のフィギュアよりすこし大きめですが、木彫りの人形なので北海道の木彫りの熊に腰掛けてもいいし椅子に腰掛けさせても、棚のエッジに腰掛けるように置いてもいいです。たまに眺めて、失敗してやけ酒している馬鹿な男を笑ってください。