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“究極の日常着”を標榜するボーディの受注会が開催。舞台はレショップ青山店。彼らの飽くなき探求心が垣間見えます。

Less But Better./より少なく、しかしより良く。

〈ブラウン(BRAUN)〉のインダストリアルデザイナーであるディーター・ラムスが残した言葉なんですが、〈ボーディ(BODHI)〉というブランドにはこの台詞がよく当てはまります。そんな〈ボーディ〉の受注会が、「レショップ(L’ECHOPPE)」の青山店で開催されます。

このブランドを手がけるデザイナーの水谷倫さんによるクリエイションは、どんな人のワードローブにも1枚は並んでいるであろうスエット、パーカー、カーディガンといったオーセンティックウェアを、最高品質のカシミヤでデザインするというもの。

至ってシンプルなアイデアではありますが、それを具現化するまでには壮大なプロセスが必要なんだと水谷さんは三節の文章で伝えてくれます。ブランドの本質を知るには少々お時間がかかりますが、お付き合いください。

まずは“コンセプト”から。

自然と共生する、究極の日常着。
時代が進むに連れ、人間はいつの間にか効率や利便性を重視するようになりました。
もともと、私たち人間も自然の一部。 今、あらためて自然との“共生”について考える必要があるのではないでしょうか。 大切なのは、自然に畏敬の念を表し、持続可能なものづくりについて考えること。自然からの恩恵を、温もりや安らぎに変えて、作る人から着る人まで皆が幸せになること。カシミヤの持つ魅力と特徴を最大限に引き出し、地球がくれた恵みをフィジカルに感じられる究極のデイリーウエアを生み出していきます。

続いては“デザイン”。
Less But Better.
誰もが日々繰り返す、洋服をまとうという行為。その喜びと幸せを本能的に感じたのは、今から十数年前の冬に古着屋で買ったカシミヤのニットに初めて袖を通した時でした。
他の素材にはない、圧倒的な肌触りと温もり。
そして、着るたびに自然と深まっていく愛着。 いつしか、何世紀にもわたり世界中で愛され続けるこの素材と向き合って、洋服を作ってみたい。 そんな思いに自然と駆られるようになりました。 長く付き合う道具として、誰のワードローブにもある、時代に左右されないオーセンティックウエアを、 最高品質のカシミアでデザインしていきます。 それは誰のためでもない、自分だけの究極の心地良さ。 洋服をまとう人のスタイルを変えることなく、内面から日常の質を高めていきたいと考えています。

最後は〈ボーディ〉を語る上で欠かすことのできない“マテリアル”についてです。

すべてが、カシミヤ。
カシミヤとは、山羊から取れる天然の産毛のこと。
ひとくちにカシミヤと言っても、地域によって山羊の品種が異なり、実は様々な原料の種類があります。 私たちが使用するカシミヤは、中でも最高品質と言われる、内モンゴル産のホワイトカシミヤ。 カシミヤの産地の中でも、標高が高く寒暖差の激しい内モンゴルの山羊の毛は、丈夫かつとてもしなやか。軽さ、保温性、 保湿性が格段に高いだけでなく、繊維が長く、非常に細いため、肌への刺激が極めて少ないです。また、名前の通り真っ白で美しい毛は鮮やかに染まり、 別格のカシミヤと言われる由縁です。 モンゴルでのカシミヤの歴史は長く、その中でも内モンゴルのカシミヤ生産技術は、世界でも一級品。山羊を育て、糸を紡ぎ、縫製や加工までを一貫生産。 糸を細く長く綺麗に紡ぐ縮絨や染色の技術に加え、編み立てる熟練の職人技は他の国の追随を許しません。 究極の日常着を作るため、探し求めて出合ったホワイトカシミヤ。ぜひ、その最高にして贅沢な着心地を袖を通して実感してください。

これら三つの要素が折り重なり、アイテムに深み厚みをもたらすのが〈ボーディ〉です。「レショップ」のフィルターを通せばどんな提案になるのか。そう考えるだけで胸が高鳴るのは、きっと私だけではないはずです。

明日28日(金)からの3日間で、待ち遠しい冬に期待を馳せながら、“Less But Better”の真骨頂を感じ取ってください。

INFORMATION

〈BODHI〉ORDER EXHIBITION

会期:8月28日(金)〜30日(日)
場所:レショップ青山店
住所:東京都港区南青山3-17-3 1F
電話:03-5413-4714
時間:11:00~20:00
Instagram:@lechoppe.jp
〈BODHI〉公式サイト

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