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独占インタビュー! 「ジャージー・ボーイズ」のミュージカルスター、ライアン・モロイの初来日ライヴ。

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英国南部サウザンプトンでのライヴを終えたばかりの、「ジャージー・ボーイズ」のミュージカルスター、ライアン・モロイ(Ryan Molloy)。ロンドンから離れた地方都市のライヴにもかかわらず、英国を代表するスターの公演ということで英メジャー媒体も取材に駆けつけていました。Daily Echoではとても高い評価のレビューが書かれています。そんな彼への独占インタビューをお届けします。

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待ち合わせは彼が昔暮らしていたというノッティングヒルの行きつけのイングリッシュ・ブレイクファーストのお店。1日の活力は朝食からと、まずはボリュームたっぷりの朝食をぺろりとたいらげ、身振り手振りで話してくれるライアンさんの話を楽しく伺いました。

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ーあなたの経歴はとてもユニークですね。大ヒットミュージカル「ジャージー・ボーイズ」の主役をロンドンのウエストエンドで6年、ブロードウェイでも期間限定で演じられました。英国の媒体にも、「数少ない名の知れたミュージカルスター」と形容されています。他にはどんな舞台を演じられたのでしょうか?

「ウエストエンド(ロンドンのブロードウェイに匹敵する劇場街)デビューはボーイ・ジョージさんのミュージカル「Taboo」でしたね。英70’sバンド、ヴィザージのスティーブ・ストレンジ役を演じました。他にもトランスジェンダーの役で現代オペラを演じたり。去年はぼくがはじめて劇中の音楽制作を手がけた「Che Guevara’s Night Off」というミュージカルで主演のチェ・ゲバラ役を演じ、アイルランドツアーをやりました」

ーチェ・ゲバラは歴史物のミュージカルですか?

「コメディーですが現実に起きた物語を基にして書かれたものです。これまで描かれることがなかったチェの人間らしさを時に可笑しく、切なく描いたもので、僕は自分で書いたアコースティックのバラード曲をいくつか歌いました。昨年はもうひとつフリンジ劇場(主に若いクリエイターの作品を紹介する小劇場)でロックミュージカル「27」も演じて、久々にハードロックを歌いました」

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ーウエストエンドのスターがなぜそのような小劇場での公演に?

「ストーリーに興味があったんです。ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、エイミー・ワインハウスなどのように27歳で自滅の道を辿り失命したミュージシャンのストーリーで、とりわけエイミー・ワインハウスのドキュメンタリーが注目を受けていた中で、社会問題としても注目を浴びました。若いクリエイターの脚本も素晴らしく、草の根的な作品の良さをあらためて感じました。演ってよかったなと思っています」

ーライアンさんは好奇心が強いのですね。ロックといえば、「Relax」のヒットで知られるFrankie Goes To Hollywood(FGTH)の元ヴォーカリストということですが。

「英テレビ番組のバンド復活企画で、ホーリー・ジョンソンさんが抜けたために公募でぼくが選ばれたんです。ぼくの声がFGTHの曲にも合っていたんだと思います。自分が聴いて育った、一世を風靡したバンドに参加できたのはとても良い経験になりましたね。ウェンブレイ・アリーナでの英皇室主催コンサートでトリをつとめ、欧州ツアーにも参加して結局3年ほど在籍しました。バンドを離れてからもプロデューサーのトレヴァー・ホーンさんとは交流が続いていて、彼のバンドのライヴにもヴォーカリストとして参加しました」

ージャージー・ボーイズ舞台でもライアンさんの演じたフランキー役に欠かせない、ファルセットのヴォーカルや歌唱力がとても高い評価を得たようですね。

「フランキー・ヴァリさんご本人がBBCの番組や新聞のインタビューなどで何度も絶賛してくださったのはとても嬉しかったですね。おかげでブロードウェイにも呼んでいただき、また出演していない映画のサントラにもぼくの収録曲があります」

ーそもそもいつから音楽をはじめられたのですか? 演劇より音楽が先ですか?

「ぼくはイングランド東北の出身ですが、19歳で役者を目指してロサンゼルスに移住しました。ロスのサウス・セントラル地域でソウルやR&Bが流行っていたクラブに出入りするうちにダニー・ハサウェイの音楽に目覚めたんです。それから歌を歌いはじめました。プロになってからはたくさんの違うジャンルのバンドで経験を積んできました」

ー他にはどんなバンドやミュージシャンとお仕事を?

「Stingさんがプロデュースしてぼくがヴォーカルを務めたEPもありますし、バーブラ・ストレイサンドさんのロンドン公演にもゲスト出演させていただきました。EW&Fのリミックスでも知られるPhats&Smallというグループのアルバムでヴォーカリストとして参加したこともあります」

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「Turn On The Night」歌詞対訳/ライナーノーツ付きCD

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『Sing’s Frankie』

ーライアンさんのヴォーカル、日本で生で聴けるのが楽しみですね。日本ですでに2アルバムをリリースされていますが、過去のオリジナル曲をメインに構成したアルバム『Turn On The Night』、ジャージー・ボーイズのヒット曲を含むフォーシーズンズのカバー集『Sing’s Frankie』など、東京のライヴではもちろんミュージカルの楽曲も歌われるんですか?

「東京のライヴは2部に分かれていて、前半ではぼくのこれまでの歩みを知っていただくために、ジャージー・ボーイズ、FGTH、チェ・ゲバラミュージカル、過去のオリジナル曲を歌います。後半はガラッと変えて、いま製作中で夏にリリース予定のニューアルバムの曲をショーケース的に披露したいと思っています」

ー東京ライブにわざわざ英国から駆けつけてくださる方がいるとか。

「ニューアルバムのプロデューサーで長年の友人、アンディー・ライトさん、彼は英80’sバンド、Simply Redの英国ヒットチャート1位のシングルを世に送り出したとても才能のある人で、他にもトム・ジョーンズ、ユーロリズミックス、ジェフ・ペックと名前を挙げたらキリがないくらい色んなアーティストのアルバムを手がけています。アンディーがプロデュースするだけじゃなく、自らバンドに参加! そしてアンディーが日本で演奏するならと、なんとSimply Redの日本人天才ギタリストのケンジ・スズキさんも参加してくださることになりました。すごいバンドになりますよ!」

ーニューアルバムの1曲がライヴと同じタイトルで、なかでも「BIG IN JAPAN」にはラップも入っていて、「僕の背丈は英国では5フィート7(約174cm)だけど日本では背が高いんだ」ってなかなか面白い歌詞ですね。

「ニューアルバムはロマンティックでファンキー。元気が出る曲ばかりです。心を鷲掴みにするバラードもあります。僕のビートを日本に運んでいきますよ」

ー最後に日本のファンに一言お願いします!

「ロンドンから地下鉄に乗っていくのでちょっと時間がかかるけど、4月15日にはちゃんと間に合うように行きます! 皆さん、是非遊びに来て下さい!」

File 01-12-2016, 09 15 20

Text_Miki Ishikawa
Edit_Jun Nakada


Ryan Molloy’s Big In Japan Live
日時:2017年4月15日(土)17:00開場 / 18:00開始
会場:WALL&WALL 表参道
料金:前売り¥4,000/当日¥4,500
Official Twitter
eplus Ticket
www.ryanmolloy.com

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