メゾン×飲料ブランドだったり、映画鑑賞×キャンプだったり、最近では銭湯×DJブースなんかもそう。意外なもの同士の融合は、時に合理性を生み、強烈なケミストリーを引き起こすこともあります。
今回紹介するのは、寺社とミュージシャンを組み合わせたサービス「SOUND TRIP」。静かな時が流れるあの空間で音楽をどう楽しもうというのか……。頭上にハテナマークが飛び交っている方のために、詳しく説明していきましょう。
スマホ一つあればいつでもどこでも音楽を流すことができますが、それを聴く場所やシチュエーションによって楽曲の印象が変わることってありますよね。
例えば、奥田民生の『イージュー☆ライダー』。自宅よりも旅先やドライブ中に聴いた時の方が、歌詞の情景があれこれと鮮明に思い浮かびます。こういった経験、きっとみなさんにもあるはずです。
そこで「SOUND TRIP」が着目したのは、砂利や山風、軋む床といった寺院や神社で織りなされるさまざまな音。このサウンドをアーティストがつなぎ合わせることで、寺社でしか聴けない、そして寺社でこそ聴きたい作品が生み出されるというわけです。
ラインナップはこちら。いずれも京都の寺社と気鋭ミュージシャンによる粋な組み合わせです。
利用方法はいたって簡単。参拝に訪れた際に、体験料として300円を支払うだけ。500円の専用QRコードを購入すれば、お土産として音楽を持ち帰ることだってできます。その音を聴くたびに、旅の記憶が蘇ってくることでしょう。
今後はさらに多くの寺社やアーティストとの提携を予定しているとのこと。古き良き京都の文化スポットで、“物語のある音楽”に耳を傾けてみてください。