チャーリー・ケイスリー・ヘイフォード
サヴィル・ロウに代表される伝統的なテーラードスタイルと、モッズやパンクといったアナーキーなスタイル。この二面性を持つのが、イギリスのファッションの特性だと思います。
そんな伝統と革新を融合させたのが、〈ケイスリー・ ヘイフォード(Casely-Hayford)〉。デザイナーのジョー・ケイスリー・ヘイフォードが2019年にこの世を去り、コレクション発表を一時休止していましたが、今シーズンより遂に再始動します。
2009年、サヴィル・ロウで下積みを重ねたジョーと、その息子チャーリーによりブランドはスタート。「伝統のその先」をコンセプトの掲げ、テーラリングのパターンや技術を核に据えながら、アートやストリートの要素を巧みに取り入れた服を発信し続けてきました。
5シーズンぶりとなる21年春夏コレクションは、イギリスのスケートカルチャー史を記録した、2005年公開のドキュメンタリー映画『Rollin Through The Decades』からインスパイアを得て製作されました。
コートやジャケット、シャツ、スラックスといったトラディショナルなアイテムがラインナップ。どれもシンプルなものと、素材や柄にアクセントを効かせたものの2種類のデザインが用意されています。
同じアイテムなのに、それぞれ全く違う表情になっているのが興味深いポイント。どちらにしようかと、嬉しい悩みが増えそうです。
また、自由な動きを可能にするリラックス感あるアイテムや、摩訶不思議なグラフィックが落とし込まれたアイテムなども揃いました。
先ほどのテーラードスタイルとは打って変わり、着想源となったスケーターファッションの空気感を感じさせます。まるでひとつのブランドとは思えないほど、表現力に富んだコレクションに仕上がりました。
もちろん王道のコーディネートもいいですが、時には端正なジャケットにショーツを合わせるスタイリングにもチャレンジしてみたいもの。その幅広い着こなしを楽しめるのが、〈ケイスリー・ ヘイフォード〉の魅力のひとつなのかもしれません。「伝統のその先」をぜひとも体感してみてください。
三喜商事
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