元美容師という異色の経歴を持つデザイナー、君塚涼太さんが手がける〈エレファントトライバルファブリックス(elephant TRIBAL fabrics)〉。
「あったけどなかった服」をコンセプトに掲げ、ミリタリーやアウトドアウェアをベースにしながら、色、素材、サイズなどで捻りを加えた服を生み出しています。
そんな〈エレファントトライバルファブリックス〉の21年春夏コレクションは、「Ruined Resort」をテーマに製作されました。まずはルックブックをご覧ください。
「Ruined Resort」とは、廃墟になったリゾートという意味。というのも、君塚さんが幼少期によく遊びに行っていたというテーマパーク「行川アイランド」がイメージソースになっているんです。
そこは、ヒーローショーやプール、BBQ場など、まとまりのないカオスでゴージャス感のある場所だったといいます。いまはもう既に廃墟になっていますが、昨年君塚さんが足を運んだところ、当時の賑やかな音が聞こえてくるようなエモーショナルな雰囲気を感じたのだそう。
服を通じてその空気感を表現しようと試みたのが今回のコレクションというわけです。
キューバシャツは風化した雰囲気を演出するため、生地にタンブラー加工を施し、古着の様な風合いに。ポリエステルの混率を高め、イージーケアに特化した生地になっているのも嬉しいポイント。来る夏の相棒候補にいかがでしょうか。
こちらのジャケットは、色・柄の異なる生地を使用しているだけでなく、コーチジャケット、トラックジャケット、MA-1をドッキングした編集力光るアイテム。まさにブランドコンセプトである「あったけどなかった服」を体現する仕上がりです。
ミリタリーライクなファティーグジャケットは、リバーシブル仕様。首元に着脱可能なストールが付属しているので、4通りの着方を楽しむことができます。
絶妙なさじ加減で既存のアイテムに新たな表情を与える〈エレファントトライバルファブリックス〉。21年春夏コレクションは、間も無くデリバリー開始です。