ウィズムとアルテリアがこしらえた、いなたくてやんちゃな究極のスウェットって？

「ウィズム（WISM）」らしいアイテムっていくつかあると思うのですが、スウェットもそのなかのひとつです。今回ご紹介する〈アルテリア（ULTERIOR）〉、早耳の方はご存じでしょう。

素材が持つ本質的な魅力を引き出し、”余白”や”不均衡”といった日本古来の美意識をアイデンティティとし、静かなる強い美しさを追求した物作りをブランドの フィロソフィーとして掲げている、そんなブランドです。

今回の企画は、「ウィズム」のバイヤーが展示会にて一目惚れしたというオリジナルの生地からスタートしました。

その生地とはデザイナーの牧 大輔氏がこだわりぬいて開発した「DRY FEEL SILKY TERRY」というもの。詳しい説明はこんな感じです。

表糸に粗挽き杢の強撚糸、裏糸に無撚糸を使用して度詰めに編み立てた裏毛。中糸にも贅沢に杢糸を使うことで、 なんとも言えない深みのある杢調の色味がビンテージのような表情。さらにハイミクロの起毛加工を施す事で、 表面はシルキーでドライタッチ、裏は無撚糸特有のしなやかで肌あたりの良い質感。中肉ながら度詰めで編み立てているため 型崩れしにくい上に、長く愛用していくことで風合いがさらに増していく。

とにかく、杢グレーへの強い想いと拘りが詰まった、渾身の素材なのです。

インラインではフーディとスラックス型のパンツが展開されているのですが、「ウィズム」では、極上の生地をそのまま活かすというよりは、あえていなたく仕上げた2型を展開。

サイズ5着用

サイズ4着用

一見するとミニマルなルックスなのですが、袖下の接ぎ目が袖口のリブから脇下の身頃の途中で止まるステッチ、そして後ろへずれた脇線など、ヘリテージアイテムからインスパイアされた仕様を取り入れつつも、どこかに心地よい違和感を感じられるあしらいが施されています。

CREW NECK SWEAT ¥26,000+TAX SIZE：4、5

あると便利なカンガルーポケットをつけるあたり、「ウィズム」らしいヌケ感を感じます。

パンツの方は、ビンテージのスウェットパンツをベースに、マチ仕様の股グリやステッチワークでアクセントを付けています。

SWEAT PANTS ¥27,000+TAX SIZE：4、5

アウトシームを排除した直線的で美しいストレートシルエットが特徴。裾をゴム仕様にすることより、オーセンティックかつクラシックでスポーティーな印象になりました。

サイズ5にインラインの同素材スウェットをインナーに着用しています

スウェットをこよなく愛するデザイナー、牧 大輔がつくる極上のベースに、「ウィズム」が今の気分にフィットするような味付けを施して、ありそうでどこにもない究極のスウェットのセットアップが完成しました。

着れば着るほど風合いも増していくのに型崩れはしにくく、さらに質実剛健でありながら、しなやかというポジティブな二律背反を成し遂げています。

ほのかに漂う野暮ったさ、いなたさを楽しみつつ、やんちゃにワガママに着こなしていただくと良いのではないでしょうか。