自粛中にギターはいかが？ ハンドメイドギターブランド、キャラメルズ・ギター・キッチンが福岡で産声を上げました。

自宅にいる時間が長くなった昨今。安価で高品質なオーディオインターフェイスの登場やさまざまなDAWの進化も相まって、宅録する人も増えてきています。ギター人気も復活し、アメリカの大手ブランドは、過去最高の売上を記録したなんて話もチラホラと。

王道ブランドはもちろんいいのですが、ひとりの職人が手掛けるガレージブランドものも面白かったりします。たとえば、福岡で新たに誕生した〈キャラメルズ・ギター・キッチン（Caramelʼs Guitar Kitchen）〉は、なかなか他にはない個性的なギターを生み出すハンドメイドギターブランドです。

左からV2_BlackBerry、V2_PaprikaRed、V1_Black、SicilyBlack

アルダー素材のソリッドボディと50〜60年代を模倣したニトロセルロースラッカー塗装によって特徴的なルックスに。傷がつきやすい反面、経年変化を楽しむことができます。

このブランドをつくったのは片田タケシさん。10代から独学でオリジナルギターの制作を続けてきた人物です。飲食店などで働きながらつくっていたギターを知人を見せたところ、多数のオーダーがあったことから、3年の準備期間を経て遂にブランドとして始動しました。

V字型のピックガードも個性的な雰囲気です。

ピックアップには50年代から 〈グレッチ〉のデュオジェットなどに使用されていたダイナソニックピックアップを模したシングルコイル「TVジョーンズ」のT-アルモンドを採用し、ウォーミーでありながらシャープで繊細なサウンドを奏でます。

すでに問い合わせも多く、ものによっては注文から2〜3ヵ月待ちとのことですが、ひとつひとつ丁寧に手づくりされているからこそでしょう。取り扱いは、オンラインショップでと御茶ノ水楽器センターで「SicilyBlack」のみ店頭販売しているらしいので、気になる方はチェックしてみてください。