地球一のバーチャルバンド・Gorillazとフレッドペリーが、予測不能、奇想天外なツアーへ出発。携えるのは、キュートなコラボアイテムで決まりです。

コロナを経て加速する産業は多々ありますが、バーチャルもそのひとつ。密空間を避けるためのバーチャルフェスやバーチャルツアーが例に挙げられます。

コロナ前には歌手の小林幸子さんが扮する「バーチャルグランドマザー」が世間を賑わせたり、それ以前、2007年には日本のバーチャルの萌芽とも言える「初音ミク」が登場しましたね。

しかしヨーロッパではそのちょっと前、2001年に、あるバーチャルバンドが誕生していました。浮遊感たっぷりの音楽で、2000年代初頭の商業的なチャートミュージックに一石を投じたバンド…さて何でしょう？

バンドメンバーを模したシニカルなキャラクター…そう「ゴリラズ（Gorillaz）」です。シンガーの2D、ベーシストのMurdoc Niccals、ギタリストのNoodle、ドラマーのRussel Hobbsの4人で構成される同バンドは、「地球上で一番成功を収めたバーチャルバンド」としてギネスブックで認定され、その凄さは世界に波及しています。

さて前置きが長くなりましたが、そんな「ゴリラズ」が、このたび〈フレッドペリー（Fred Perry）〉とコラボレーションし、アパレルアイテムを製作しました。

バンドメンバーそれぞれの個性が投影されたアイテムがずらり。定番のフレッドペリーシャツには、勢いのあるラインを大胆にもデザインに落とし込み、右胸元にはシグネチャー刺繍をポイントで入れました。

こちらのシリーズは、バンドともゆかりがあり、Noodleのルーツである日本を象徴する“鶴”をモチーフにしています。〈フレッドペリー〉を代表するポロシャツ、ピケドレス、プリーツテニスドレスに大胆にプリントされていて、着るだけで活力が湧いてきそうな、そんなポジティブな仕上がりです。

トラックジャケットとトラックパンツには、「ゴリラズ」の世界観を表現した「OWL」や「CHOOSE PAZUZU」などのパッチや刺繍、Tシャツには、バンドのシグネチャーでもある「REJECT FALSE ICONS」のフレーズがプリントされていて、打って変わってクールな印象。

コレクションのなかでもキーとなるのが4種のアウター。すべてイギリスのウルヴァーハンプトンで生産されています。

うち3種はハリントン・ジャケットをアレンジしたもので、耐久性と耐水性に優れたコットンを使用した「コントラストリブ・ハリントン」はジグザグ模様の裏地が特徴で、「パームプリント・ハリントン」は全面にゴリラの手のプリントが特徴。英国製コットンコーデュロイで仕立てた「クラシック・ハリントン」の内側には、「ゴリラズ」のパームプリントが施されています。

うち1種は、〈フレッドペリー〉のボンバージャケットをアレンジしたもので、リサイクルポリエステルを使用し、パームプリントが裏地に施されています。ボンバージャケットはラッセル・ホッブスのお気に入りアイテムですが、リードボーカルの2Dがステージのセンターを飾るように、背中には2D（player one）という文字がビデオゲーム風のフォントで鎮座しています。

ほかプリント仕様のソックスに加え、〈フレッドペリー〉のクラシカルかつモダンなグリップバッグには、シンボルである鶴がどどんと描かれています。

ツアー間近のタイミングで彼らが使用しているコング・スタジオの建物に穴が開いたため、バンドメンバーは一時的にスタジオを離れることに…。元通りになるまで数週間かかるため、メンバーは楽器や録音機材、制作中のフレッドペリーのコレクションを持ち、ワゴンで旅に出ました。

コレクションの背景にはこんなストーリーが…というのはあくまで設定なんですが、バンドらしい青い物語を想像すると、よりアイテムに愛着が湧くはず。コラボに際してメンバーが作ったプレイリストで気持ちを高めつつ、バーチャル世界でのショッピングを楽しんでみてください。

どうぞこちらから、未知なる旅へいってらっしゃい！