未開封の箱の中身をX線検査機で撮影。個展「Hi there shunsuke shiga」で、新たな写真表現に出会う。

実験的な写真表現で、オルタナティブな活動を続ける写真家、shunsuke shigaが、約1年振りとなる個展「Hi there shunsuke shiga」を本日6月26日（土）より開催。場所は原宿と渋谷のちょうど真ん中にある「THE PLUG」です。

前回の個展では、パソコンに取り込んだ画像をプレビューし、負荷を加えてバグらせてスクリーンショットするという手法が取られましたが、今回はX線検査機を用いての撮影。得体の知れない未開封の箱の中身を写真に収めました。

この撮影に至った経緯を、shunsuke shigaは以下のように語ります。

「Amazonより突然届いた身に覚えのない大量の荷物。知らない中身を開封して確認する日々の連続に、膨らんでいた好奇心を行き場のない不安や怒りへと変えると同時に、この不思議な事象を記録しようと思いました。自分で撮影を行うと、ネガティブな感情が写真に表れてしまいそうだったので主観を入れず、未開封の状態で中身を撮影する方法はないか考え、X線検査機で撮影してみようと思いました」

作家自身の主観をあえて取り除き、意識の外側を経由して生み出された写真たち。写真表現の可能性を模索し続けるshunsuke shigaのオルタナティブな感性に、ぜひこの機会に触れてみてください。