スニーカー全盛の時代ではありますが、それだけだとつまらないと思いませんか。スニーカーとか、革靴とか、そういったカテゴリーに安易に収まらない素敵な“靴”をご紹介します。
「SHADE OF TOKYO」のコンセプトに、無国籍都市である東京の陰に隠れたファクターを消化しデザインに落とし込んでいくという哲学を持つ〈ブローム(BLOHM)〉。
今回は「ウィズム(WISM)」とのセッションの中で、素晴らしい出来栄えのデザートブーツが完成しました。
かつてイギリス陸軍が出兵時に砂漠地帯で履いていたことから、その歴史が始まったとされるデザートブーツですが、〈ブローム〉デザイナーの物作りのルーツがロンドンにあるとのことで、親和性は抜群。
50’s当時のイギリス陸軍が履いていたデザインの特長でもあるステッチダウン製法(アッパーを外側に吊り込み、ソールと縫い付ける歴史の長い製法)を用いており、木型はオリジナルで製作されました。
ノーズがやや長く、甲が低めが特徴的なフォルムは、無骨さと上品さがちょうどいい塩梅でミックスされた、ありそうでない一足に仕上がっています。
また、今回はブーツと同じカラーの蝋引きの平紐のほかに〈オールウェイズ(Alwayth)〉へ別注した、それぞれのカラーに合うリフレクターのシューレース「MIJI」が同梱されています。
このひと手間により、一気にモダンな顔になるわけですから、シューレースってあなどれません。
結果〈ブローム〉と「ウィズム」にしか作れない、しかも定番として長く愛されるようなシューズが完成したのでした。