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現代人に光あれ。カリグラファーの小泉遼が描く”後光”の個展『LUMINOUS』、開催中です。

“光あれ”と言ったら少し大げさですが、小泉遼氏の個展『LUMINOUS』に行くと、そんな啓示を受け取れるかもしれません。

2016年からカリグラファーとして活動する小泉氏。NHK大河ドラマ「西郷どん」の題字と聞いて記憶に残っているひとも多いのではないでしょうか。

彼はそれらの仕事にとどまらず、芸術の道へと本格的に踏み出しています。

最初のシリーズ「enso(エンソウ)」は、禅における”円相”を、独自の感覚で絵画として発展させたもの。

円相は”一円相”とも言われ、一筆で丸(円形)を描く書画のこと。

小泉氏は一筆ではなく、丸を繰り返し描くことで、世の中の不確かな秩序のようなものを表現したのでは……と感じるのは、彼がこのアートワークを始めたのが2019年という年だからでしょうか。

そして今回の個展『LUMINOUS』では、新たに制作した「Halo(ハロ)」シリーズにお目にかかれます。


氏曰く、”Halo”は、聖者の後ろから差す後光の意であり、大気光学現象の光輪の意でもあります。辞書を見ると、調子の悪いブラウン管テレビ特有の光のモヤモヤとも書いてあったり。

作品を見ていると、どの意味もなんとなく合っているような気分になってきます。

始点が必ず上部にあるので、壁面に飾ってあると絵を自然と仰ぐような格好になるところに、どうも深い意味がありそうです。

俯瞰すると規則的な感じがしますが、近づいて見てみると、色の境界は非常に曖昧です。ここは以前の「enso」と重なる部分があるような。

……などとあれこれ考察せず、ただ大いなるものを感じるだけでいいのかもしれません。

会期は30日(土)までですが、23日(土)、24日(日)の2日間限定で、複製画が販売されるので、この週末が狙い目です。詳細は、インスタグラムで確認を。

作品の捉え方に関しては、彼のコメントにもあるとおり、観るひとにどうぞお任せします。

私は作品と対話しながら、何度も何度も絵具を積み重ねていきます。
そして、規則性と偶発性、色彩という要素から、絵画を通して光を表現しています。
作品と対面することで、感情に働きかける力を感じ取って欲しいと思っています。

INFORMATION

Ryo Koizumi Solo Exhibition
LUMINOUS

会期:10月15日(金)〜30日(土)
場所:SH GALLERY
住所:東京都渋谷区神宮前3-20-9 WAVEビル3F
電話:03-6278-7970
時間:12:00〜19:00(※定休日:月曜日)
オフィシャルサイト

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