日本というのは、本当にファッションの国なんだと思います。アパレル不況などと叫ばれて久しいですが、それでもなお国内の工場で生産された素晴らしいブランドが次々にデビューするわけですから。
今回ご紹介するのは〈御岳繊維〉という新鋭です。
今はなき都内の織物産地「御岳」で、創業以来90年のあいだ質実剛健なものづくり で続いてきた機屋「御岳繊維」。 世の中の変化に伴い産地は勢いを失くしている。 歴史ある繊維会社の若く服好きな社員2人が、 自社のものづくりの品質を世の中に 伝えたいと考え「機屋オリジナルのブランド」を作った。
架空の繊維会社が創り上げる究極の普段着をテーマに、素材開発を軸とした大人の定番服を提案します。
誰が作ったかではなく、それ自体がどのような服なのか素材なのか。とにかく製品自体にフォーカスを当てたいという思いから、作り手の情報は明かされていません。また、そうしたフィロソフィーでものづくりを行っているため〈御岳繊維〉の製品には織りネームがつきません。
こちらは「Weekday」シリーズ。毎日〈御岳繊維〉で働く作業着。〈御岳繊維〉の根幹。そんなイメージだそう。
日本製にこだわったプロダクトはオリジナル生地の開発からはじまり、原料・番手・密度・仕上げを突き詰めることで、丈夫で肉厚かつ上品でしなやかな風合いが実現しました。
〈御岳繊維〉が提案する素材は、厳選されたオリジナルファブリックの3種のみです。 「御岳天竺 / 御岳裏毛 / 御岳フライス」。全ての素材で上質な超長綿の細番手を多本取りして糸から作ることで、しなやかかつ強度が高い仕上がりとなっています。
そしてここからが「Holiday」シリーズ。
週末をアクティブに過ごす休日着。〈御岳繊維〉の遊び、の側面を担います。
超長綿を限界密度で編み立てることで、上質ながらもヘビーユースに耐えうるタフさをも兼ね備えることに成功しています。
強度と品格が同居した、幹の太い存在感のブランドがデビューしました。ご注目ください。