本格派、といっていいでしょう。どうにもこうにも気になるブランド、〈アンセルム(ANCELLM)〉を初めて知ったのは、フイナムブロガーの「ウィズム(WISM)」堀家龍さんのこのブログでした。
読めば読むほど実物が見たくなり、手に取りたくなり、生地を触りたくなりました。
堀家さんが最初に〈アンセルム〉に出会ったのは、新品と古着がミックスされたショップだったそう。思わず古着と見紛うかのようなクオリティの加工が入ったブルゾンを手に取った瞬間に恋に落ちた、、というようなことがブログには書いてあります。
「経年変化をデザインする」というコンセプトがブランドの根幹にあり、着ていくことによる馴染みや風合いすらもデザインしていく。大きく出たな、と思いましたが、実際口だけでない迫力がプロダクトには宿っています。
ちなみにデザイナーは岡山に移住することで、全ての工程を自身で管理し、工場、幡屋、加工場と直接やり取りすることにより、妥協なきプロダクトを生み出しています。
というわけで、満を持して「ウィズム」にて本格的に取り扱いがスタートします。インラインもあるのですが、今回は別注スウェットの紹介をさせてください。
赤色と水色の2色。赤の方にはこんな着想源がありました。
4〜5年前にNYに行ったときに、何年もずっとそこに干してあるであろう、赤が抜けてピンクに近いぐらい色が抜けているスウェットを目にして、いつかこのぐらいの狙ったわけじゃないナチュラルに凄味のあるスウェットをやりたい、と思ったんです(堀家さん)
糸の芯が白く残る硫化染めと日焼け加工を重ねて、赤色は日焼け、水色は着古したような顔料加工を施して、コントラストがしっかり出るような製法をとっています。
そこから職人が手作業でダメージを行い、一つ一つ丁寧に仕上げるという手間のかけよう。
ブランドコンセプトにある「経年変化をデザインする」の言葉通りの、凄みのある仕上がりとなっています。
この佇まいに惹かれ、卸先には古着屋も多いそうです。当然ですが、古着屋のスタッフさんは、加工などには目が肥えまくっているわけで、そんな目利きたちをも魅了する〈アンセルム〉のものづくり、信頼できると思います。
まずは実物を見に行ってください。「ウィズム」全店で、1月29日(土)発売開始です。