ユーモアと毒っ気の効いた演出に、シンメトリー/アシンメトリーな画面づくり、あとはなんと言ってもキャスティングの妙。世界のどこを探しても同じ映画をつくれるひとはいないでしょう。
ウェス・アンダーソン監督の最新作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』が1月28日(金)に公開されます。
STORY
舞台は、20世紀フランスの架空の街にある「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部。一癖も二癖もある才能豊かな記者たちが活躍し、国際問題からアート、ファッションから美食に至るまで、あらゆる事象に深く斬り込んだ唯一無二の記事で人気を獲得している。ところが、編集長が仕事中に急死、遺言によって廃刊が決まってしまう。果たして、追悼号にして最終号の、思いがけないほどおかしく、泣ける、その全貌とは──?
『ダージリン急行』(07)、『ファンタスティック Mr.FOX』(10)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)、『犬ヶ島』(18)と聞けば、思い出す方も多いでしょう。これまで数々の名作を世に生み出してきたウェス・アンダーソン監督が、このたび長編第10作目となる最新作をつくりました。
舞台は、20世紀フランスの架空の街にある「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部。編集長の急死によって廃刊に追い込まれた記者たちと、それを取り囲むおかしなひとびとが、最終号の発刊に向けて走りまわる姿を滑稽に描きます。
今回も、豪華なキャスティングが揃い踏み。
雑誌の編集長にはウェス作品の超常連であるビル・マーレイ、自転車に乗りながら街をレポートする記者にオーウェン・ウィルソン、美術界の表も裏も知り尽くす謎のアーティストに常連のティルダ・スウィントン、ほかベニチオ・デル・トロ、レア・セドゥ、ティモシー・シャラメなど、主役級の俳優が名を連ねます。
しかしご注意を。ウェス作品は、ベテラン俳優がセリフのない役を演じたり、1シーンしかない登場しないことでもおなじみ。一瞬たりともスクリーンから目を離してはいけません。
新人からベテラン俳優まで豪華な顔ぶれが次々と現れ、映像もモノクロとカラーがごちゃまぜで、半径5メートルのささやかなラブストーリーが語られたかと思えば、街ごと焼き尽くす革命が起こったり…。鑑賞者の目玉と脳みそをフル回転させる、まさに雑誌のような作品になっています。それらがどのように調和し、1本の映画にまとめられているのかも今作の見どころですよ。
ぜひ映画館でご鑑賞ください。
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
監督・脚本:ウェス・アンダーソン
キャスト:ベニチオ・デル・トロ、エイドリアン・ブロディ、ティルダ・スウィントン、レア・セドゥ、フランシス・マクドーマンド、ティモシー・シャラメ、リナ・クードリ、ジェフリー・ライト、マチュー・アマルリック、スティーヴン・パーク、ビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン、クリストフ・ヴァルツ、エドワード・ノートン、ジェイソン・シュワルツマン、アンジェリカ・ヒューストンほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2022年1月28日(金)より全国の映画館にて公開
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