サインペインターのパイオニア、NUTS ART WORKSが渋谷に降臨。SAIにて大規模個展を開催します。

普段、何の気なしに眺めている街中の看板ですが、この看板に並々ならぬ情熱を注ぐ人がいます。日本におけるサインペインターの第一人者、〈ナッツ アート ワークス（NUTS ART WORKS）〉を率いる比内直人さんです。

アメリカのヴィンテージカルチャーから多大な影響を受けたトラディショナルな作風、そしてすべての工程を手作業で行うという妥協なき作品づくりが支持され、これまで〈シュプリーム〉〈ネイバーフッド〉〈ラルフ ローレン〉といった名だたるブランドのショップサインやグラフィックを手掛けてきました。きっとフイナム読者もどこかで彼の作品を目にしたことがあるはずです。

そんな〈ナッツ アート ワークス〉の比内直人さんによる大規模な個展「「WORKS SPEAKS ELOQUENTLY THAN LIPS!!!」が2月11日（金）より「SAI」にて開催されます。

見所のひとつは、「チッピング」を取り入れた重厚な大型平面作品群。チッピングとは、ガラスをランダムに割ることでパターンをつくるグラスサインの手法の一種。実際に生で見ると、その手の込みようと迫力に驚きます。1800年代中期に生まれたこの伝統技法を継承し、見事に自分のスタイルへと落とし込んでいます。

展示はすべて新作。このほかにも、初の試みとなる立体作品の展示やシルクスクリーンポスター、ポストカードの販売と内容も充実。本展示のタイトルに付けらた「WORKS SPEAKS ELOQUENTLY THAN LIPS!!!（私の作品は私以 上に雄弁に私を語る。）」という言葉から伝わる通り、〈ナッツ アート ワークス〉比内直人の理念や哲学を存分に体感できる場となっています。

アーティストのような創造性と、職人のような熟練したスキルをあわせ持つ、唯一無二のサインペインターの作品を、ぜひその目で。