Jリーグの練習生、小学校の教員を経て、32歳で料理の世界へ。2018年に代々木上原でモダンフレンチのお店「sio」をオープンし、同店で2020年から3年連続でミシュラン一つ星を獲得しているのが、鳥羽周作さんその人。
シェフとして、いろいろなメディアに登場しているのでご存知の方も多いでしょう。最近では数々の食品会社や飲食店とのコラボメニューを監修したり、おうちでできる簡単でうまいレシピをSNSでバズらせたりと、あらゆる面から食文化を底上げしている人なのです。
そんな鳥羽さんが手がける代々木上原「sio」と表参道「Hotel’s」で、「#ハレごはん」と称した、それぞれ至高の朝食を体験できます。
まず、代々木上原「sio」で味わうのは、炊きたてのご飯と銀鮭の朝定食。
今年に入り、Twitterで「sio流お米の炊き方」を投稿したところ、8000RT・6万いいねを超える反響が集めた鳥羽さんですが、気になるのは、実際にお店ではどれくらい米がうまいのか、ということ。
そんな期待と反響に応えるべく、炊きたてのご飯を美味しく食べることに特化した「sio」が考える、最高の朝定食になっています。
炊きたてご飯を美味しく食べるために、皮はパリパリ、中はしっとりジューシーに焼き上げた銀鮭。そして、具材一つひとつにこだわった豚汁をメインに。
小鉢は和歌山県産山利のしらす、菜の花のお浸し、ひじき煮、お漬物。さらに恵比寿の名店「食彩かどた」のおかかふりかけ「かほる」も。炊きたてご飯は食べ放題という“最高かよ!”メニューです。
表参道「Hotel’s」では、モーニングメニュー3種類があなたを待ち構えています。
そもそも、ホテルは宿泊施設なので、どの時間帯でも食事を楽しめる魅力があります。昨年10月に新しくオープンした「Hotel’s」は、いつ訪れても心躍る料理が味わえるホテルのレストランから着想を得て、モーニング・ランチ・ディナーと訪れるタイミングで異なるスペシャリテを提供してきました。
その中で、モーニングをブラッシュアップ。朝限定メニューとなります。
しっかり漬け込み旨味を閉じ込めたフレンチトーストを贅沢にもキャラメリゼすることで食感と苦味をプラス。季節のフルーツでスッキリとした酸味を、カナダケベック州のシタデールシロップで上品な香りと甘味を堪能できる一皿です。
優しい甘味のホテルズフレンチトーストをベースに、旨味の強いローストハムとチェダーチーズを乗せクロックムッシュに。
さらに、穏やかな酸味の「ふつうのマヨネーズ」に、アクセントとして荒めのブラックペッパーやマルドンクリスタルソルト、パルミジャーノチーズをプラスすることでさらにやみつきな味わいに。
また、フレンチトーストとクロックムッシュをハーフ&ハーフで両方とも食べられるお得なセット2,000円も利用できます。
キューバサンドは、やはり一流シェフの味になっているのが白眉。プロのシェフ目線で厳選した「家事問屋」のホットパンで耳までカリカリを超えて、ガリガリにまで焼き上げたホットサンドスタイルです。
メインの具材は心地よい酸味と甘味のオレンジソースで和えたモホローストポーク。オリジナルシーズニングに漬け込まれた豚肩ロースをオーブンでしっとりと火入れしてつくりました。さらにサラミ、ガラムマサラパプリカ、玉葱ペースト、ニンニクの香りが全体を包み込むアイオリソース、2種類のチーズを追加。ハラペーニョとガーキンス、タスマニアマスタードで辛さと奥行きを。「sio」のイズム“5味+1(甘味、酸味、旨味、塩味、苦味+辛味、食感、香り)”を心ゆくまで味わえるホットサンドです。
SNSを中心に話題となった“朝ディナー”。これも「sio」が流行らせたもの。朝からディナー体験を、というコンセプトで提供してきた朝専用のコース料理をアップデートし、各店のカジュアルかつ食べ応え十分な朝食を楽しむことができます。
こんな最高の朝食で始めた一日が、悪くなるはずはありません。ものは試しに、朝早く起きるのが楽しみになる、こんな朝食でよき日をスタートしてみてください。
Text_Shinri Kobayashi