静けさ、儚さ、強さ。そんな異なる要素を掛け合わせ、リラックスできる日常着を提案する〈トローヴ（TROVE）〉。
2008年から渋谷でショップを構えていましたが、この度御茶ノ水に移転リニューアルオープンします。新店舗では、オフラインの在り方を見つめ直し、ゆったりとアイテムと向き合える空間になっています。
1Fはレジやショーケースなどが一切見えないミニマルな空間に。機能をショップに限定せず、アートギャラリーとしての利用も可能になっています。
今後は企画展として、国内外を問わずドローイングアーティストや陶芸家など、様々なアーティストの発信の場でもあり、〈トローヴ〉との共作の発表などもに視野に入れているそう。 ちなみに、オープニングには現代アート作家に制作を依頼した作品が展示されます。
B1Fは茶室をイメージした和の空間。ブランドコンセプトの“リラックス”を演出するため、 飛び石、柱、和紙など和の要素を取り入れ、精神世界の安らぎを体感できるような空間になっています。
また空間のみならず、設置された炉を活かし、実際に湯を沸かし日本茶を提供するという、心温まるおもてなしも。今後、茶道家や落語家といった日本伝統の文化人を招いてのイベントも予定されています。
そして、移転リニューアルオープンを記念して、〈トローヴ〉の和装ライン〈和ROBE〉より、 ブランド初のデニムアイテムが登場。
定番の半纏型をセミロング丈に設定し、素材には、大手デニムメーカー「BIGJOHN」が独自に開発した15.8オンスの5大陸オーガニックデニムを使用。
希少な昭和初期のシャトル織機を使い、縦糸、横糸にテンションを極限まで与えず、丁寧に織りあげることで、デニムとは思えないほどのふっくらした味わいのある風合いに仕上がっています。
こちらのデニムは、日本の伝統的ボトムスである股引をイメージして製作。ストレッチ性・キックバック性に優れた素材を使用しているほか、ウエストゴムやヒモベルトが備えられるなど、“リラックス”に重きを置いた仕上がりです。
加工デニムの世界的なパイオニアである「株式会社豊和」が施したエイジングも、新品とは思えないほどの味を放っています。
実店舗に足を運ぶ必要がなくなった時代だからこそ、〈トローヴ〉の新店舗は、ショップの重要性を再確認させてくれる場所になりそうです。
