寄り添う石とガラスが生み出すアートピース。話題のフランス人アーティスト、ラティティア・ジャケトン展が開催。

近年、フラワーベース作品で人気を集めているフランス人アーティスト、ラティティア・ジャケトンの個展が開催されます。

彼女はもともと〈メゾン マルジェラ〉をはじめとしたファッション業界でキャリアを重ね、その後、パリの百貨店「ギャラリーラファイエット」でアートディレクターを勤めるなど、華々しい経歴の持ち主。

そんなファッションの世界で活躍していた彼女が、アーティストとして生きることを決意したのは、沖縄で吹きガラスと運命的な出合いをしたことがきっかけ。彼女の作品群からどこか日本の侘び寂び的なアプローチが感じられるのも、もしかしたら関係しているのかもしれません。

彼女の作品の最大の特徴は、自然のなかで長い時間を経て形成された岩石と、流れるようなガラスの融合美。この静と動のふたつが交わることで生まれる、いびつなフォルムが何とも言えぬ存在感を放っているのです。

気になる開催場所は、フイナムでも度々スポットライトを当ててきた石川県加賀市に拠りを構える「PHAETON」、のとなりにある紅茶専門店「TEATON」にて。

もちろん展示だけでなく、実際に作品を購入することもできます。さらに、お店ではグルテンフリーやシュガーフリーのデザートと、各国から集めたおいしいリーフティーも一緒に楽しめます。

アートピースと呼ぶにふさわしい彼女の作品が一堂に会する貴重なチャンス。ゴールデンウィークの予定がまだの方、ぜひ石川まで羽を伸ばしてみるのはいかがですか。

Text_Kai Naito