Untitled, 2022, Acrylic on Canvas, 1397 x 2794mm, （SAF626）
2016年6月にオープンした原宿のアートギャラリー「ザ・マス（The Mass）」。趣の異なる3つの空間を武器に、既存のジャンルやスタイルに捉われない展示を行ってきた彼らが、ニューヨークを拠点とする現代アーティスト、サム・フリードマン（Sam Friedman）の日本初となる個展「ルーム・サービス」を開催します。たとえその名を聞いてピンと来なくても、KAWSのスタジオマネージャーを務めた人物、と聞けば注目度の高さが伺えることでしょう。
Untitled, 2022, Acrylic on Canvas,1219 x 1219mm, （SAF620）
まずは経歴について軽くご紹介。サム・フリードマンは、1984年ニューヨーク州オネオンタ生まれ。ニューヨークのアート専門大学「Pratt Art Institute」でイラストレーションとタイポグラフィーを学び、卒業後はさまざまな仕事を経て、KAWSのスタジオ・マネージャーに就任。その後、単独での活動をスタートさせ、これまでにアメリカやヨーロッパ、アジアなど世界各地で展覧会を開催してきました。
作風としては、滑らかで流れるような繊細なラインと色彩豊かなグラデーションで知られ、自然界に見られる有機的な要素や質感を反映した抽象的な作品を数多く展開。自身が住むニューヨーク州北部のランドスケープからもインスピレーションを受け、常にアップデートされていくアプローチとともに、そのイメージをキャンバスに描き続けています。
Untitled, 2022, Acrylic on Canvas, Set of six 610mm diameter tondos （SAF616）
Untitled, 2022, Acrylic on Canvas, 1397 x 2794mm, （SAF626）
会場では、そんな手法で表現された、大型の円形キャンバスを含む大作や複数のキャンバスに描かれた小さなスケールの連作を公開。そのひとつひとつに宿った静謐さと、具現化された心象風景を感じてみてください。「ルーム・サービス」は5月28日（土）より約１ヶ月間の開催です
