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スタイリスト、ブランドディレクター、そして文筆家!? 梶雄太、初の文章作品の展示が開催されます。

スタイリスト、ブランドディレクターとして活躍する梶雄太。フイナムでは連載企画「絶対何もしないと言った男、約束守れるならと信じた女。」でお馴染み?です。

読み終わっても絶妙に何も残らないこの文章を綴っているのが、梶雄太本人です。スタイリストとして、長年ビジュアルに携わる仕事に従事していた梶ですが、実はこうした文章での表現も10年以上前から始めていたことを知る人は少ないかもしれません。

この度、初の文章作品の展示「YUTAKAJI 203040」が開催されます。今回の展示作品のベースは、約10年前ある媒体でスタートしたショートストーリーにあります。

とある男“竹崎”を主人公とした物語は、どこにでもありそうでそんなこともない、実際に起きたことのようで起きたかどうかは確かではない、というような夢うつつなムードのまま、全31回4年間にわたって連載は続きました。

梶雄太が綴る文章に触れたことのあるひとならわかってもらえると思うのですが、普通だったら文字にしないような些細な、けれどとても繊細な感情の機微を描き出しています。

ドラマチックなことではなく、なんでもない日常のことを表現するには、それ相応の感受性が必要になってきます。梶の文章は読み手にもその感性を求めます。

今回の展示が実現したのは、展示会場である「フロート(FLOAT)」のオーナーである庄司真吾が、当時梶の文章に魅了されていたことがきっかけとのこと。その思いは時を経た今も色あせることなく、今回の展示に結実いたしました。

会場では30話以上ある作品の中から20話に絞り、上下巻に分けたジンを限定で発売。さらに5月28日(土)、29日(日)には代々木で人気のタコススタンド「Street Food Company」のタコスが出店し、イベントを彩ります。

なにかと気忙しい昨今ですが、ちょっと一息つけるような展示になっていると思います。

10年以上前の連載になるのですが、久しぶりに読んでみると自分が思う 以上に下世話で稚拙な文章でした。ただ当時手書きだった全部の原稿 を、今改めてPCに入力するために打ち込んでいる作業中、自分自身が その文章から勇気や元気をもらっていることに気づいた時に、なんだかとて も嬉しくなったのです。 どうしようもない不器用な男の日常のショートストーリーになるのですが、 書き続けたことで掴めたその時代性のようなもの。そしてそれから10年 経った今あえて展示することで感じる意味のようなもの。皆様と一緒に楽 しめればと思います。梶雄太

INFORMATION

『YUTAKAJI 203040』

期間:5月27日(金)〜5月29日(日)
時間:11:00~18:00 ※終日本人在廊予定
会場:FLOAT studio/creative space
住所:東京都目黑区目黑本町3-1-9

梶雄太
スタイリストとしてのみならず、写真に映像制作、はたまたブランドディレクショ ンまで、肩書きにとらわれることなく自由に表現活動を繰り広げるクリエイター。 ファッションブランドSANSE SANSEではデザイナー、ディレクターを務める。 著名人、メディアでのスタイリングはもちろんのこと、スタイリストならではの視 点で紡がれる言葉(文章)に魅了されるファンも多い。@yutakaji_

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