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レインメーカーと音楽家・石橋英子の幽玄なるセッション。ファッションブランドの映像作品として、次なる高みに上り詰めています。

折に触れて事あるごとにフイナムで紹介してきている〈レインメーカー(RAINMAKER)〉。

西洋と東洋、気品と反骨精神など、さまざまな要素が混ざり合っている、日本が誇るファッションブランドです。

今回紹介する写真は、先日公開されたランウェイのバックステージフォトです。

オフィシャル写真にはない、シズル感、色気が大変素敵だなと思い、せっかくなのでご紹介させていただきました。

また、2021年秋冬シーズンから、シーズンコレクションはランウェイショー映像というかたちで発表されてきています。

映像ディレクションは2021年秋冬から継続して写真家の水谷太郎氏、スタイリストは中兼英朗氏。撮影の舞台となるブランドの拠点である京都に存在する文化的価値をもつ場所の力が、両者のクリエイティビティに巧妙なバランスで合わさり一つの映像作品となっています。

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今季、描き出したのは静謐な中に、力強さを秘めた人物像。

男性的なテーラリングをベースにしながらも、柔らかくしなやかな素材使いやカラーリングにより、軽やかな気品を纏ったコレクションを展開。

着物のようなフォルムを持つ、コートやジャケット、フロッグボタンのあしらわれた、レザージャケットやプルオーバーシャツなど東洋的な衣装をモチーフとした新たなアイテムを作製しました。

カラーパレットは、白、黒、灰色のモノトーンをベースに、色調の異なる数種の緑で構成。MILESTONESとの協業によるオリジナルテキスタイルでは春夏の帯図案をもとに、幽玄な着彩を施しました。

ランウェイショー前半では、新緑や苔などを感じさせる落ち着いた色彩から始まり、後半にかけて草花や川、日本庭園など、 春夏の情景から着想を得た色目が加わりコレクションに華やかな彩りを添えました。

RAINMAKER ファウンダー / デザイナー 渡部宏一

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今回の2023年春夏コレクションランウェイショーには、劇団マームとジプシーの演劇作品や、アニメ『無限の 住人-IMMORTAL -』、映画『ドライブ・マイ・カー』の音楽を担当したことでも知られる音楽家・石橋英子氏が出演しています。

京都市京セラ美術館を舞台に同氏によるピアノ演奏と、映像美、スタイリング、場所といった三つの要素が融合し、ファッションブランドの映像表現という枠組みをいい意味で飛び越え、さらなる高みへと達しています。

静謐でありながら、エモーショナル、そしてドラマチック。音楽のチカラを改めて感じさせられた一つの作品でした。

INFORMATION

RAINMAKER

公式サイト

石橋英子
千葉県出身、日本を拠点に活動する音楽家。電子音楽の制作、舞台や映画や展覧会などの音楽制作、シンガー・ソングライターとしての活動、即興演奏、他のミュージシャンのプロデュースや、演奏者として数多くの作品やライブにも参加している。近年では劇団マームとジプシーの演劇作品や、アニメ『無限の住人-IMMORTAL -』、映画『ドライブ・マイ・カー』の音楽を担当。2022年の最新作はBlack Truffleよりリリースされた『For McCoy』。

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