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LGBTをフィーチャーしたヒュンメルのスニーカー。高尚な精神は抜きにしても、ぬめ革の表情がいいんです。

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デンマーク生まれのスポーツブランド〈ヒュンメル(hummel)〉は、ブランドミッション「Change the World Through Sport.(スポーツを通して世界を変える)」に基づき、多様性を認め合うことで、よりよい世の中になることを願う「hummel PRAY」というプロジェクトを手がけています。その第二弾として、性的指向や性自認に関する差別をなくしていくための一環として、スニーカーを発売しました。どうつながっているのかといえば、今回のスニーカーによる収益はすべて、LGBTを含めたすべての子どもが、ありのままの自分でオトナになれる社会を目指すNPO法人「ReBit」に寄付されるから。

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スニーカーの素材やデザインについて見ていきましょう。

アッパーは世界的に評価の高い、栃木レザーのフルベジタブルタンニンレザー(ぬめ革)を採用したレトロランニングスタイル。ぬめ革は、草木の中に含まれる天然成分タンニンを用いてなめすタンニンなめしで、職人が3ヶ月以上かけて作り上げる最高級品。化学物質を使わないので、皮の細胞を壊さず、なめした後でも伸びが少ないことで、使用時の伸縮を得ることができ、エイジングのなかで自分だけの型を得ることができます。

一方、デメリットとしては、着色時の色のりが悪く、キズや汚れ、水に弱く、メンテナンスが難しいなど、ケアが必要というやや上級者向けの革であること。化学薬品でキレイに傷を消すことができないので、もともと皮にあるキズやシワがそのまま革に残ってしまいます。また、そのため加工する際の取りも悪くなり、効率が悪い素材です。

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この栃木レザーの生みの親ともいわれているのが、ハシモト産業の橋本皎氏。「この革の面白いところは、やっぱり履き込んでいくにつれ、アメ色になっていく過程です。1年くらい履いた後が楽しみですね。革の味が全然違ってくるんです。ぬめ革が傷つくのは、当たり前。上に化粧をしてない、いわばすっぴん状態なんですよ。薬品を一切使ってないので」とのこと。

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ラストは日本人に合わせた幅広の設計で、履き心地を追求しながらも、甲の立ち上がり部分をまっすぐにしたヨーロッパシルエットに仕立てられています。美しいシルエットでありながら、足入れ感のいいフルベジタブルタンニンレザーのため、甲高にも対応可。

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ヨーロッパで人気の高いレトロランニングシュー「REFLEX」を原型としながらも、アウトソールはクッション性を高めるために厚みを増し、シルエットもより美しさを追求。また、RELFEXの代名詞とも言えるD管をかかと部だけでなく、シューホールにも採用し、かかと部のD管は、70年代当時のランニングシューズにはシューズの一体感を増すために、甲とかかとをフィットさせるために付いていた名残りで、シューレースを通すと、また違う表情を楽しめます。

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ぬめ革のスニーカーといえば、日本のあのブランドが思い浮かびますが、消費者として選択の幅が広がるというのはうれしいもの。デンマークのオリジナリティと崇高な精神に、日本のモノづくりの技術力が応えた、最高級品の一足です。数量、店舗ともに限定で、7月11日(月)よりリリースされています。

Text_Shinri Kobayashi


REFLEX OG
価格:¥25,000+TAX
サイズ:25/26/27/28/29cm
電話:0120-50-7789(株式会社エスエスケイ お客様相談室:)

http://hummel.co.jp

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