ブランドを始めるきっかけとなったジーンズに代表されるように、〈ラグ & ボーン(rag & bone)〉の服からはデザイナーのマーカス・ウェインライトのこだわりを感じ取ることができます。伝統的なものづくりへの深い理解が、このブランドの背景にはあります。
〈ラグ & ボーン〉は、ブランドのアイデンティティを伝える方法として、映像の制作を行っています。アトリエや服のメイキングの風景を通じて、マーカス本人が服作りへの考えかたを語っている映像は、オフィシャルサイトやYou Tubeで見ることができます。
このフィルムプロジェクトのひとつとして作られた短編作品「Hair」が、今年の4月21日に行われたトライベッカ映画祭で上映されました。この映画祭は、2002年にスタート。俳優のロバート・デニーロらによってスタートし、新人監督やインディペンデントな作品に焦点を当てていることでも知られています。
「Hair」は、ニューヨークのブルックリンのバーバーショップを舞台に、2人の男性がヘアスタイルについて語り合う約5分のショートムービー。監督と主演は、2017年ゴールデングローブ賞テレビ部門男優賞にノミネートされた個性派俳優のジョン・タトゥーロ。共演は、エミー賞を2度受賞した俳優のボビー・カナヴェイル。
2人が〈ラグ & ボーン〉の2017年春夏コレクションを着用し、台本なしのアドリブだけで展開するストーリーは、コミカルで観るひとの気分を高揚させるような内容になっています。タトゥーロは「クオリティとクラフトマンシップにフォーカスしつつも遊び心があり、エネルギッシュで都会的なラグ & ボーンのスピリットを伝えたかった」と語っています。この作品を通じて、〈ラグ & ボーン〉の魅力に触れてみて。
Text_Ryo Muramatsu
ラグ & ボーン
www.rag-bone.com