〈オメガ(OMEGA)〉の名機のひとつといえば「スピードマスター」です。フイナムでもこれまで度々取り上げてきました。
この腕時計に新作「スピードマスター スーパーレーシング」が登場します。
まず触れたいのは、新しい機構を用い、日差を0秒から2秒の間にまとめてきたところ。一般的な機械式時計はプラマイ15秒から20秒が許容範囲といわれるなかで、この精度は驚きです。
これを可能にしたのは、独自の「スピレート™️ システム」。特許出願中の新しいシリコン製ヒゲゼンマイを使うことで、超微細な速度調整ができるようになったといいます。
ムーブメントは、「スイス連邦計量・認定局(METAS)」の承認を受ける「コーアクシャル マスター クロノメーター9920」。時計に同封される「METAS」カードに記載されているシリアルナンバーをサイトの専用ページに入力すると、購入した時計の日差を含む、テスト結果がチェックできます。
ダイアルを囲むのは、レーシングスタイルのミニッツトラックと、 イエローのエナメルによるタキメータースケールが施された黒のセラミック製ベゼルリング。この独特なイエローは、クロノグラフの針と9時の位置のスモールセコンドの針にも使われています。
また、ダイアルに施されたハニカム模様は「オメガ ミュージアム」に展示されている試作品からイメージを膨らませたデザイン。この試作品は2016年に行われた、16万ガウスの極限磁場に耐えたものです。時計の裏を見るとサファイアクリスタルを使ったケースバックからムーブメントが見えるつくりになっています。
スティール製ブレスレットに加えて、イエローの破線が効いたNATOストラップが付くところもポイント。
値が張りますが、〈オメガ〉の技術の粋を集めた「スピードマスター」です。気になる方はまずウェブサイトをご覧ください。