24時間365日、個人情報もすべてさらけ出して。放浪写真家の天野裕氏の展示は鈴木親とのインスタライブもあります。

自分のブログサイトに電話番号と住所にLINE IDなどの個人情報を載せ、走行距離が20万Kmを超えたクルマを手放し飛行機や電車やバスに乗って写真を撮り、それをまとめた写真集を1対1で1冊1000円で閲覧してもらい収入を得る。

上記を読んで頭の理解が追いつかないかもしれませんが、それを何年も続けている写真家がいます。その名は天野裕氏。2009年に塩竈フォトフェスティバルで大賞を受賞。この10年ほど“鋭漂”という形で全国各地を回り続け、写真集というフォーマットにこだわり自分の手で紡いだ写真集を希望者に1対1で作品を見せるというスタイルは、既存の概念を覆す衝撃です。

そんな放浪写真家の展示が、明日から代田橋の「フロットサムブックス（flotsam books）」で『Lust Dance』と題し、6日間開催されます。

4月23日（日）には親交のあるフォトグラファーの鈴木親とのインスタライブも予定。どんなライブになるのか、全く予想できません。

24時間365日を写真に取り憑かれたとも言える写真家の写す世界は、天野裕氏の日常生活そのもの。これだけ規制の多い時代にすべてをさらけ出すことで目にできるものは想像以上の価値があり、見る人の心に強く響くものがあるのではないでしょうか？